強炭酸・無糖が特徴のアサヒ「ウィルキンソン・ハード」

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 大手ビールメーカーが缶チューハイ事業で、新たな顧客層の開拓に取り組む。サントリースピリッツとアサヒビール、サッポロビールの3社は今春に新ブランド商品を投入。キリンビールはアルコールが高めの市場を開拓し、新技術を使った新商品の投入も検討。ビール類に比べ缶チューハイは新商品を出しやすい利点があり、ビール類の減少を補おうという狙いも見える。

 ビール類市場は前年比2%強の減少だった2017年に続き、18年も同程度の減少と見られる。これに対し缶チューハイ市場の18年予想は同6―7%増。17年も同9%増だったため、缶チューハイ高成長の構図はしばらく続く。サッポロとキリンは、ビール類から缶チューハイへのシフトはさらに続くと予想する。

 各社が力を入れる分野ではまず、アルコールが高めの商品の充実がある。アサヒビールは缶チューハイで、高アルコールで果実の香りが特徴の「もぎたて」、強炭酸・無糖の「ウィルキンソン・ハード」の2ブランドを育成し、これとは別の新ブランドも予定している。

 サッポロは女性向けの高アルコール新ブランド「り・ら・く・す」を4月3日に発売する。アルコールを高めにすると飲みごたえやキレが高まる半面、アルコール臭が生じる難点を、フルーツビネガーの使用で解決した。

 キリンは「氷結」ブランドを中心に、アルコールが高めの商品を訴求。サントリースピリッツは安売り規制強化で食中酒の需要が拡大するとみて「マイナス196℃ストロングゼロ」の甘くない味のPRや、ビター系商品強化に力を入れる。サントリースピリッツはこれ以外に、新ブランド「ザ・カクテルバー プロフェッショナル」を4月3日に発売する。帰宅後の“家飲み”の需要拡大を見込む。

 第三のビールも新ブランドや新商品が予定されており、コンビニエンスストアなどで棚の位置取り合戦が一段と激しくなりそうだ。