サントン(右)は相手GKからのロングボールをヘディングで味方GKに戻そうとしたが、まさかの空振り。そのままエル・シャーラウィ(左)に持ち込まれ、先制点を許した。(C)Getty Images

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 昨シーズン、ナポリとのビッグマッチで決勝点につながるミスを犯した長友佑都が、メディアに加えてインテルのサポーターからも酷評されたのは記憶に新しい。その長友から今シーズン途中にレギュラーの座を奪ったダビデ・サントンも、現地時間1月21日のローマ戦でのミスを厳しく糾弾されている。

 サントンはローマ戦の31分、相手守護神アリソンからのロングボールをうまく処理できず、元ミランのステファン・エル・シャーラウィに先制点を許すという失態を演じた。終盤にマティアス・ベシーノのゴールで追いつき、辛くも黒星を免れたインテルだが、リーグ戦ではかれこれ6試合も白星から見放されている。

 後半途中に交代した際、サントンは両手を合わせて本拠地サン・シーロのサポーターに謝罪。イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』によると、ルチアーノ・スパレッティ監督は試合後、「謝らなくていい。もし彼が私のところに謝りに来たらもう起用しない。こういうミスはよくあるもの」と、サントンを擁護した。

 だが、1か月以上に渡って勝利がなく、フラストレーションをため込んでいるインテルのファンにとっては、“よくあるミス”では済まされなかった。『La Gazzetta dello Sport』紙によれば、ローマ戦後サントンには批判が集中し、中にはSNSで罵声を浴びせ、さらには脅迫めいたコメントを残した者までいたという。

 サントンはまもなくインスタグラムのアカウントを閉鎖。心ない言葉に傷ついたのだろう。

 一方で、一部のファンからは、「ミスは犯したが、それはだれにでもあり得ること。サッカーだけでなく人生においても受け入れなければ。私が絶対に受け入れられないのは、サントンに対する吐き気がするような罵声や脅迫だ」など、サントンへの言葉の暴力を非難する声も上がっている。

 インテルの次戦は1月28日。降格圏に沈む18位スパルとの敵地での一戦で、サントンは名誉挽回のチャンスを手にし、ファンと“和解”できるのか。それとも11月5日のトリノ戦(12節)を最後に、リーグ戦では9試合連続で先発から遠ざかっている長友に出番が訪れるのだろうか。