日本の二輪車保有台数は減少傾向にあり、2010年は1247万台だったものが16年には1121万台まで減少している。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本には世界的にも有名なバイクメーカーが複数ある。中国では日本メーカーのバイクは品質が良く、見た目も良いことから人気が高い。事実、中国のバイクファンの間では日本のバイクは非常に有名だ。だが、中国メディアの今日頭条は17日、「日本には有名なバイクメーカーが複数あるにもかかわらず、街でバイクを見かけないのはなぜなのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、その理由について考察している。

 まず、日本でバイクを見かけないというのは誤りだが、中国の街中と比較した場合、少ないというのは事実かもしれない。日本自動車工業会によれば、日本の二輪車保有台数は減少傾向にあり、2010年は1247万台だったものが16年には1121万台まで減少している。

 記事は、日本は自動車の保有率が高いうえに、中国のようにバイクを適当に駐車することができず、違反した場合には法的な処罰を受ける場合があることを強調。しかも、日本は新幹線や地下鉄などの公共交通機関が発達しているため、日常的にバイクに乗る人は決して多くはないのだと論じた。

 また、日本ではバイクは単なる移動手段としての側面だけでなく、大人の趣味という側面もあり、それゆえ日常の足代わりとしてバイクに乗る人が多い中国に比べ、日本ではあまりバイクを見かけないのではないかと考察した。

 中国では農村部へ行けば行くほどバイクタクシーを見かける機会が増え、日本で見かけるバイクの台数と比較にならないほどのバイクが走っている。バイクタクシーは日本のタクシーのようなメーターは付いておらず、価格は交渉で決まるのが普通だ。中国も近年は自動車保有台数が伸びてきているが、地方に行けばまだバイクが主流の場所も多いのだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)