初心者でも簡単！ ベーシックな本棚をDIY
「絵本用の本棚が欲しい」「レシピ本や小物が置ける棚があると便利」「本棚ならDIYで作れそう！」――そんな風に増えていく本や雑誌の整理をきっかけに、DIYに挑戦する人が多いそう。四角い材料を組み立てるだけの本棚は、初心者向けのアイテム。当記事では木材やツールの選び方・使い方からシンプルな本棚の作り方まで、DIY初心者向けにわかりやすく解説します。
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本棚を作るメリット
検索ワードでも常に上位を占める「本棚のDIY」。実際のところ、シンプルな棚はDIY初心者がチャレンジするのにちょうどいいアイテム。使う材料や道具、プロセスも、すべて基本的な物・ことばかりなため、本棚を作ることで、「木工DIY」の基本が学べるようなものです。
縦長・横長・ディスプレイ型。人気の家庭用本棚の種類
■ 狭いデッドスペースにもぴったり！ 縦型の本棚
縦長のスリムな本棚は、狭いスペースを有効利用できるメリットがあります。画像は、1列4段の本棚を3つ並べた縦型の本棚。このタイプは幅に合わせて使用する台数を調整できる点が魅力です。シンプルなデザインの棚を選べば、さまざまなアレンジができるのもポイント。
■ 転倒の心配無用！ 子どもにも安心のロータイプ
床とほぼ同じ高さの低い位置に本を並べるのが、横長のロータイプ。転倒の心配がないうえ、目線の低い子どもに選びやすいというメリットも。おしゃれな装丁の本や雑誌をそろえてリビングルームに置けば、素敵なインテリアにもそうですね。
■ 棚にひと工夫して表紙見せ！ おしゃれな本棚
普通の本棚は背表紙しか見えませんが、インテリア性も考えるなら、表紙を並べてディスプレイしたこちら。棚の底面に1本の角材を取りつけてストッパーとし、本を立てかけています。見た目がおしゃれで、しかも背後の本の目隠しにもなるおすすめのアイデアですよ。
「本棚の作り方」をプロに教えてもらいました
ホームセンター大手の「カインズ」で、ベーシックな本棚の作り方とコツを聞きました。指導してくれたのは、「カインズ」鶴ヶ島店の井上友男さんと平尾明保さん。大工歴50年の井上さんと、DIY女子の平尾さんに、道具の使い方や材料の選び方、きれいに仕上げるコツなど、DIY初心者でもチャレンジしやすい本棚を提案してもらいました。
本棚作りに必要な道具
■ 本棚DIYに使う「基本の道具」
1 定規
材料の長さを測って、ねじ（ビス）を打つ位置やカットする場所を決めるときに欠かせない道具。もちろん普段使っている定規を使ってもOKですが、直角に折れた金属製の定規（さしがね）は角度を正確に測ったり、線を平行・垂直に引くときに便利。200〜300円で購入できるので、そろえておきたい道具です。
2 鉛筆
ねじを打つ位置や木材をカットする場所などに、印をつけるときに使います。
3 電動ドライバー（またはドライバー）
ねじ（ビス）を回転させて固定するための道具。手動のドライバーは力が必要で、何本もねじをとめるのは想像以上に重労働。できれば電動ドライバーがあると◎。
4 ドリルビット
ねじの下穴をあけるために使うドリル状の金具。3の電動工具にセットして使います。（先端のドライバー部分と交換して使う）。下穴をあけることで、ねじが曲がって入ったり、木材が割れることを防ぎます。
■ あると便利な道具
5 紙やすり
木材の切り口や表面をならしたいときに使う紙やすり。表面をならして、なめらかにするとペイントやワックスののりもよくなります。紙やすりは番手と呼ばれる数字がついていて、木材の切り口をならしたり、角を落としたいときは目の粗いタイプ（120〜150番）、表面をなめらかにしたいときは目の細かいタイプ（180〜240番）、塗装の下地調節にはさらに細かいタイプ（280〜400番）を使います。
6 クランプ
木材などの材料を挟んで固定する道具。ねじを打つときに押さえにくい場所や、木工用接着剤などが乾くまでの間、固定したいときなどに使います。
7 木工用接着剤
乾くと透明になる木材用の接着剤。ねじで締める前に、木工用接着剤で仮どめをしておくと、作業がしやすくなります。しっかりと乾くまで待つのがポイント。
■ 【電動ドライバーは必要？】
手動のドライバーでねじを締めるのは、思っている以上に重労働。「2〜3本ねじを締めたら手が痛くなって、くじけてしまった」という経験談もよく耳にします。
電動ドライバーならば力を使わず、あっという間にねじ締めができるので、DIY初心者こそ揃えたい道具です。先端の金具をつけ替えてドリルとして使うこともできるので、ねじの下穴をあけるのも簡単。使い勝手のよい充電式やパワーの大きいものは値段も高くなりますが、最初のうちは手頃なものでも十分。2000〜3000円で入手できるので、購入を検討してみては？
最近では、電動ドリルドライバーに強力な打撃力がそなわったインパクトドライバーを使いこなすDIY女子も急増中。長いねじをスピーディに打つことができ、金属、コンクリートなどにも使えるプロユースの道具ですが、使いこなせばDIYの世界がぐっと広がります。
■ 【くぎやかなづちは使わないの？】
木工のDIYというと、くぎをかなづちで“トンカチ”するイメージがありますが、それは一昔前の話。今は木材同士をしっかりと固定することができるねじを使うのが主流です。ねじは逆に回せば外れるので、やり直したり、解体しやすいことも、重宝される理由です。
木材の選び方
■ 本棚に適した木材は？ どんな素材を選ぶべき？
木工のDIYに使う木材は、ざっくり言うと、丸太から切り出したままの自然な状態の「無垢材」（左）と、木片を接着剤で貼り合わせた「集成材・合板」（右）に分けられます。「無垢材」は木本来の風合いが楽しめますが、反りが出やすかったり価格が高いという難点も。その難点を解消するために作られたのが「集成材」や「合板」。扱いやすく、価格も手頃なので、DIY初心者は「集成材・合板」からDIYを始めるのがよいでしょう。
■ 安くて丈夫。「ワンバイ材」「ツーバイ材」も人気！
ワンバイ材（1×材）、ツーバイ材（2×材）は、2×4（ツーバイフォー）住宅用に規格化された木材。建築物の構造部分に使う「構造材」なので丈夫なうえに、研磨＆面取りされていて表面がなめらか。ねじ打ちや切削（せっさく）、塗装などの加工もしやすく、木工DIYの材料としても注目され、近ごろはステインや塗料で着色した2×材も見かけるようになりました。成長の早いSPF材を使って大量生産されているので、安価なのも人気の理由。ホームセンターや通販などで、手軽に入手できます。
※SPFはSpruce（スプルース／とうひ）、Pine（パイン／松）、Fir（ファー／もみの木）の総称。加工しやすく建築に適した樹種で、主にアメリカ、カナダが原産。
「厚み」と「幅」がインチで表され、１インチと2インチの2種類の厚みがあって、それぞれワンバイ材（1×材）、ツーバイ材（2×材）と呼ばれています。幅は2インチから10インチまでさまざまなサイズがあります。
＜「ワンバイ材」「ツーバイ材」が人気の理由＞
●価格が安い
●木肌がきれい
●加工しやすい
●手に入れやすい
■ 【覚えておくと便利！「ワンバイ材」「ツーバイ材」の規格サイズ】
1インチ＝2.54�僂任垢�、木を切り出した後に乾燥させると木が縮むので、流通しているものは上記のサイズになります。覚えておくと、必要な材料を計算するときに便利！
※今回「基本の本棚」は★印の1×8材で作っています。
■ 【長さも決まっているから計算しやすい】
ワンバイ材、ツーバイ材の長さは、フィート単位（1フィート＝30.48�僉法�1〜20フィート（約6m）までさまざまな長さがあり、ホームセンターや通販で一番多く流通しているのが6フィート（約182cm）。ほとんどのホームセンターでカットサービスに対応しています。
＜「ワンバイ材」「ツーバイ材」の長さ＞
2フィート： 約 61.0��
4フィート：約121.9��
6フィート：約182.9��
8フィート：約243.8��
10フィート：約304.8��
12フィート：約365.8��
「ワンバイ材」で、面倒な計算なし！ の本棚
初心者が木工のDIYをするときにくじけそうになるのが、木材のサイズ出し。板の厚みを差し引きした計算が必要ですが、一般的な木材は板の厚みもさまざま。家で計算した厚みの木材がホームセンターになかったり、店頭であわてて計算し直したけれどミスをしてしまったという失敗談も……。ワンバイ材・ツーバイ材なら、厚みはもちろん幅も長さも規格化されているので、事前に落ち着いて計算でき、失敗知らず。
1×8材の［厚さ1.9�僉濾�18.4�僉呂蓮∨榁�を作るのにちょうどいいボリューム。規格サイズを利用して二等分、三等分にカットするだけでも、手軽に本棚が作れます。
ねじの選び方
■ 【覚えておきたいねじの基本】
ホームセンターのねじ売り場に行くと、無数のねじが販売されていて、どれを選んだらよいのかわからなくなってしまうことも。本棚など木工のDIYに使うねじの基本を覚えておくと、迷わず選ぶことができます。
まずは「タッピングねじ」と「木ねじ（もくねじ）」の違い。木工のDIYに向いているのは、「木ねじ」。その名のとおり、木材を締結するためのねじです。タッピングねじが頭から先端まで全体にねじが切られているのに対し、木ねじは頭から1/3ほどねじが切られていません。このねじ山のない部分が木材に密着し、戻りやがたつきが少なくなる仕組みです。ただし、タッピングねじに比べ強度が弱いので、金属などには不向きです。
もうひとつが、ねじ頭の形の違い。頭の部分が平らな「皿頭」と、頭が盛り上がっている「丸頭」または「鍋頭」と呼ばれるねじがありますが、木工に向いているのは「皿頭」。木材から出っ張ることなく、平らに仕上げることができます。
■ 木工のDIYに向くのは「造作用スリムビス」
「皿頭」の「木ねじ」のなかでも、小さめ本棚などの手軽な木工に向いているのが、「造作用スリムビス」。「スリムビス」や「スリムねじ」、「細ねじ」とも呼ばれています。軸が細くて扱いやすく、板割れしにくいのも特徴です。
※ビスはねじのフランス語訳。「ねじ」と「ビス」はほぼ同じ意味で使われています。
■ ねじの長さは、板の厚さの1.5〜2倍が目安！
ねじを選ぶときに決め手になるのが長さ。固定したい木材の厚さの1.5〜2倍の長さが目安になります。打ちつける側の板が薄いときは、板を突き抜けないように。ねじのパッケージには、ねじ頭の大きさや長さなど、いろいろな情報が暗号のように書かれているので、読み解き方を覚えておくと便利です。
［初心者向け］基本の本棚の作り方
DIY初心者向きのシンプルな本棚。1×8材のサイズをいかして、絵本や料理などのムック本、絵本がちょうどよく収まる本棚を作ってみましょう！
■ 【材料】（仕上がりサイズ：高さ約91×幅約64×奥行き18.4�僉�
※6フィート（長さ約182�僉砲�1×8材 3枚を（A）（B）にカット。
(A) 1×8材（側面用）（長さ約91�僉濾�18.4�僉澹�さ1.9�僉法帖�2枚
(B) 1×8材（棚板用）（長さ約60�僉濾�18.4�僉澹�さ1.9�僉法帖�4枚
(C) ねじ（スリムビス 長さ35�弌法帖�24本
■ 【作り方】
■ 1 棚板を取りつける位置に印をつける
（A）の側面用板2枚の「棚板を取りつけたい場所」を決め、ねじを打つ位置に印をつける。棚１段の片側につき、中央に1カ所＋両端から1�冂�度の位置に2カ所の、計3カ所。天板と底板を取りつける位置にも、同様に印をつけておく。
■ 2 ねじを打つ場所に下穴をあける
1で印をつけた位置に板の外側からドリルで下穴をあける。打ち込むねじより少し短めの位置まであけておく。
■ 3 ねじを仮どめする
2で下穴をあけた位置に板の外側からねじを打ち込む。板を貫通するぎりぎりのところを目安に打ち込んで。
■ 4 棚板を固定する
a （B）の棚板1枚に、3の側面用板のどちらか１枚をのせ、ねじで固定する。板がずれないようしっかりとおさえながら、打ち込んで。
b aでしっかり固定したら、横に寝かせ、１で印をつけた位置に、残りの（B）の板をねじで固定する。4枚とも固定したら、逆サイドにもう1枚の側面用板をねじで取りつける。
■ 【きれいに仕上げるコツ】
�＿�に寝かせて作業することで正面から見ても板がそろい、きれいに仕上げることができます。
��横からねじを打つときにすべりやすければ、下にベニヤなどの端材などをかませるとしっかり力が入ります。
■ 【好みでフックなどを取りつける】
好みで、アイアンバーやフックなどのパーツを自由にプラスして楽しめるのも、DIYの楽しいところ。ここでは側板にフックを取りつけ。下穴をあけ、ねじ式フックをねじ込むだけ！
■ 本棚が完成！
リビングやダイニング、子ども部屋など、どんな部屋でも使いやすい小ぶりの本棚が出来上がりました。1×8材の幅をいかした18.4�僂留�行きは、場所を取らずに料理本や雑誌が収納できる、ちょうどいいサイズ感。日用品の収納や小物のディスプレイも楽しめます。
「基本の本棚」をアレンジ！
■ 背面にベニヤを貼ってマステでデコ！
落下防止とインテリア性を兼ね、背板をつけて、マスキングテープでデコレーション。マステは貼り替えも自由自在。背板だけでなく本体にも貼るなど、さまざまにリメイクが楽しめます！
■ 【材料】
(A) 本棚のサイズに合わせたベニヤ板（高さ91�僉濾�64�僉澹�さ2.5�弌法帖�1枚
(B) ねじ（スリムビス 長さ15�弌法帖�16本
(C) 好みのマスキングテープ
■ 【作り方】
a （A）のベニヤ板の片面にマスキングテープを貼る。
b はみ出した分をカッターでカットする。
※背板をつける前にマスキングテープを貼るときれい＆簡単に仕上がりますが、背板をつけてから貼ってもOK。いろいろなデザインを貼り替えて楽しみたい人は、背板をつけてからマステを貼る方法がおすすめ！
c 本棚の棚の位置を測り、ベニヤ板に線を引く。
d 本棚を背面を上にして床に置き、ベニヤ板をのせる。cで引いた線の位置に沿ってねじで固定する。棚１段ごとに両わきと内側2か所の計4カ所、バランスよく打つ。
■ ペイントでアレンジ！
マスキングテープ以外にも、オイルやペイントで仕上げれば、さまざまなテイストに！
【ペイントに使う道具】
＜ブラシ類＞
□刷毛（はけ）
広い部分を塗る「平刷毛」、細かい部分を塗る「筋交い（すじかい）刷毛」を用意しておくと便利。
□歯ブラシ
さらに細かい部分や、ワックスを塗るときにあると便利。使い古しでOK。
□スポンジ
表情をつけて塗りたいときに便利。
＜あると便利な道具＞
□容器
塗料を小分けして使うための容器。
□マスキングテープ
塗料を塗りたくない場所をカバーするためのもの。
□紙やすり
木材の表面をなめらかにして、塗料ののりをよくするために。
□新聞紙
床が汚れないように敷く。
□ビニール手袋
手が汚れないように。
□いらない布
ウエス、乾いた布、雑巾など。塗料がついたら拭いたり、ブラシ代わりに使うことも。
■ 【ステインやワックス、ニスで男前に！】
オイルステインやワックスを塗ると、木目を生かしながら、ほどよく着色され、ヴィンテージテイストに。男前インテリアやワークテイストが好きな人にとくにおすすめです。ニスもほどよく木目を残した仕上がりが楽しめますが、ステインやワックスと違い、表面に塗膜を作るので、テカりやつやのある仕上がりに。洗面所やキッチンなど水気のある場所には適しています。
【使う道具】
オイルステイン、ニス →刷毛
ワックス →刷毛、歯ブラシ、乾いた布など
■ 【特殊下地でシャビーに！】
ざらざらした質感やひび割れした風合いが作れる下地材。これを塗った上に塗料を重ねます。
（左）黒や銀の塗料を重ねれば、古い鉄のような風合いに。●「P-Effector ザラザラベース」
（中）重ねた塗料がひび割れ、年月を重ねたようなシャビーな風合いに。●「P-Effector パリパリベース」
（右）ホイップクリームのような材料で、思い思いの風合いに。●「P-Effector デコボコベース」
／以上 CAINZ工房 鶴ヶ島店
※2018年1月現在の商品であり、取り扱いのない場合もあります
【使う道具】
刷毛やスポンジ
■ 【黒板塗料やマグネット塗料で楽しく！】
チョークで文字や絵が描けたり、磁石がつくようになる特殊塗料。カラフルな発色が海外インテリアのよう！ 安全な原料を使ったものなら、子ども部屋にもおすすめ。
（左）チョークで書けるようになる塗料。全7色。●「KAKERU PAINT」
（中）家具専用。半つやタイプの水性塗料。全10色。●「DCペイント furniture」
（右）マグネットがつくようになる塗料。全7色。●「MAGNET PAINT」
／以上 CAINZ工房 鶴ヶ島店
※2018年1月現在の商品であり、取り扱いのない場合もあります
【使う道具】
刷毛
本棚のDIYなどについて相談できるおすすめショップ
『CAINZ工房 鶴ヶ島店』
今回、本棚のDIYについて教えてくれた「カインズ」鶴ヶ島店には、電動工具が自由に使える広々とした工作室や、ペイントルームのある「カインズ工房」が併設。溶接や、3Dプリンターの設備まで整った、DIY心が刺激される場所です。
木工やクラフト、ペイントのさまざまなワークショップも開催されているので、気になる人は「カインズ」のWEBサイトもチェック！
（左）広々とした工作室。プロユースの工具もレンタルできます。
（右）ペイントルームや溶接・金属加工ルームも完備。
―SHOP INFORMATION―
埼玉県鶴ヶ島市三ツ木新町1-1-13
［営業時間］9:00〜20:00
［休］無休（年始を除く）
https://map.cainz.com
※工作室、ペイントルームは、購入した材料を使う場合は無料。材料持ち込みの場合は1時間500円（税抜）。
※溶接設備、3Dプリンターは有料。また、溶接設備の使用を希望する場合は事前に、カインズが開講する「溶接講座」の受講が必要。
100円ショップで材料がそろう本棚の作り方
■ 組み合わせの妙！ 文庫本棚兼CDラック
木板を底面に、カッティングボードを両サイドに使い、丸棒を前後に取りつけて完成！ 横置きして本棚に、縦置きならCDの背が見やすいラックに♪ ブライワックスで汚れ感を出したのが、おしゃれ見えするポイントです。
■ 格好いい雑誌ラックは500円でお釣りまで！
特大サイズのバーベキュー網をコの字形に折り曲げ両端にカッティングボードを接着し、丸棒を通したラック。正面にあしらったブリキのナンバープレートは、マットな仕上がりの塗料で薄く着色し、爪用のトップコートを塗って琺瑯っぽく。かっこいいイメージに仕上げ。
■ いつでも、どこでも本が読める！ 移動式本棚
キャスターつきで移動も簡単。見た目も楽しい本棚は、MDF材を底面と背面に用い、アンティーク調の棚受けを仕切りに使用。棚半分に段差式の飾り棚を、底には4つのキャスターを取りつけています。こんな本棚があれば子どもたちも喜んで本を読むようになりそうですね。
DIY定番材料「すのこ」を使った本棚の作り方
■ マガジンラックつき！ すのこの収納ボックス
マガジンラックを備えた収納ボックス。すのこ2枚＆側板＆底板を用意してボックスを作り、すのこ面の下にウォールラックを木ねじで固定し、雑誌の一時置きとして使えるラックに。雑誌が転倒防止に革ひもを渡したのがひと工夫。箱の中身のカモフラージュもしてくれます♪
■ ◇「すのこで作るDIY棚」の特集はこちら◇
https://kurashinista.jp/feature/detail/718
カラーボックスをリメイク！ した本棚
■ カラボを横にして重ね、ディスプレイ本棚に
4段の白いカラーボックスを横にして5つ重ね、強力タイプの両面テープで固定。イケアの白と黒のアート用飾り棚「RIBBA」を前面につけて、アクセントに。収納＆飾るものをモノトーンに限定すれば、洋書のようなブックコーナーの完成です。
■ ガラスシートでステンドグラス風！ 扉つき棚
2列タイプのカラーボックスに100均のアートフレームと廃材で扉をつけたアイデア。セリアのすりガラス風ガラスシートを貼ってステンドグラスのような扉にしたり、粘土で作った取っ手や端材でデコレーションして、アーティスティックに！
「ディアウォール」や「ラブリコ」で設置するプチ本棚
■ 突っ張りタイプの薄型本棚で寝室をすっきり！
2×4材にバネ入りの専用パーツをはめ、突っ張る力で壁に柱を立てられる画期的なアイテム。以前はカラーボックスに本を収納していたこのお宅では、「圧迫感があって、掃除がしにくい」という理由で、この“突っ張り柱”システムの本棚にチャレンジ。
※実例で使われているパーツは、実際には「ラブリコ」のものです。
「段ボール」を利用しちゃう格安本棚の作り方
■ 段ボール＆廃材をリサイクル＆ドッキング
段ボールと廃材を合体させたオールリサイクル！ 本棚。段ボールを本棚の本体とし、背面や上下に廃材を接着し、全体を強化しています。さらに底面にキャスターを取りつけ、可動式に。段ボールに好きな柄の紙を貼る作業など、子どもといっしょに作るのも楽しそう！
■ ◇その他 段ボールリメイクアイデアはこちら◇
https://kurashinista.jp/feature/detail/604
子ども部屋にぴったり！ 可愛い絵本棚の作り方
■ SFP材を組み立て！ 簡単＆本格的な絵本棚
図書館や書店に並んでいるような素敵な絵本棚。本格的に見えますが、作り方は比較的簡単。ホームセンターで3種類の大きさに切ってもらったSPF材を木工用接着剤とねじで固定して組み立てています。着色はインスタントコーヒーで。きれいな色合いが出ていますよね。
■ シンプル棚＆絵本ディスプレイ棚をドッキング
収納棚の上に絵本を飾る棚を取りつけた形のDIY作品。下部はシンプルな棚に仕上げて白く着色。ブライワックスを塗った段差式の棚をその上にはめ込んでいます。自宅の空きスペースに合わせてサイズ調整ができるのは、DIY最大のメリット。2色使いもすてきですね。
■ ◇絵本のその他アイデア収納はこちら◇
https://kurashinista.jp/feature/detail/771
その他 オリジナルでおしゃれな本棚の作り方
■ カフェのマガジンラック風！ 間仕切り兼本棚
キッチンとリビングの間仕切りに作った本棚の幅は、たった10cm。「1×4材」を使い、本や雑誌を何冊も並べて置ける2段の本棚は、小さなようでけっこう便利！ 100均木箱を上部に並べ、小物を飾れるスペースも確保しています。ディスプレイも兼ねた、素敵な棚ですね。
■ 飾り棚＋タオルハンガーのちょっとした本収納
イケアの飾り棚とタオルハンガーを組み合わせ、読みかけの本や雑誌がついつい散らばりがちなリビングの「ちょっぴり収納」に。壁に固定するタイプの小さな飾り棚を直接貼りつけ、その上に転倒防止のタオルハンガーを貼るだけで完成するシンプル＆お役立ちアイデアです。
■ カーテンレール上を有効利用！ 本棚兼飾り棚
2段ベッドの上段に寝る子どものために、カーテンレール上の小さなスペースを有効活用。カーテンレールの幅に合う板をL字型の棚受けで壁に取りつけ、固定。棚と壁を同系色でまとめているので圧迫感も少なくスペースになじみ、ディスプレイにも使える便利な棚です♪
■ プリント類すっきり！ ジャストサイズの本棚
安価で加工もしやすい軽い桐材と端材を組み合わせて、ジャストサイズの壁づけ本段をDIYした好例。ワックスで着色して転写シートでおめかし。「今まで何度もなだれを起こしていた」という子どもの学校関連のプリント類が、すっきり収納できました！
どんな部屋にも合って、DIYの基本にも――。シンプル＆ベーシックな作り方で出来上がる本棚をはじめとした「本棚DIY」のアイデア、いかがでしたか？ 散らかりがちな本や雑誌をすっきり＆おしゃれに片づけるだけでなく、飾り棚やほかのものの収納にも使える！ から、DIY初心者さんもぜひトライしてみてください。
撮影／土屋哲朗（主婦の友社写真課）
取材・文／小沢理恵子（取材分）
◇本棚の特集はほかにも◇
https://kurashinista.jp/feature/detail/778
◇本収納にまつわるその他アイデアはこちら◇
https://kurashinista.jp/feature/detail/673
