稀勢の里

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中日を終えた大相撲初場所では、横綱・稀勢の里が6日目から休場した。横綱在位6場所で5場所連続となる休場だ。

初日から金星を配給した稀勢の里は、2日目に初白星を手にしたものの、その後3連敗。1勝4敗となった6日目、左胸負傷の診断書を提出して休場した。この事態に、「退路断つ覚悟を」「厳しい見通し」など厳しい報道が続いている。

21日放送、テレビ東京「追跡LIVE! Sports ウォッチャー」では、大相撲取材歴46年の解説者・銅谷志朗氏が「立ち合いの踏み込みがまるでない、腰が高い、左が差せない、右の上手が引けない、いいとこないんですよ」と、今場所の取り組みで稀勢の里はボロボロだったとバッサリ。

3月場所で復活を遂げられるのかとの疑問にも、銅谷氏は6場所休場した武蔵丸、7場所休場した貴乃花もそのまま引退したことを指摘。「結局は優勝できないで引退していくわけですよ」と、稀勢の里も完全復活への道は非常に厳しいとの見解を示した。

銅谷氏は「もうじっくり休んだほうがいい」「周りが何と言おうと辞めなければいけないという規則はない」と、時間をかけて回復に専念すべきだと主張する。

そのうえで、稀勢の里が3月場所に出場するなら、銅谷氏は「15日取り続け、10勝を挙げ、負けた相撲も内容がそれほど悪くない」ことが、引退を回避する最低ラインになると指摘した。