メジャーでの活躍が期待される大谷(左)と平野【写真:Getty Images、荒川祐史】

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“二刀流”大谷は「無限の可能性が秘められている」

 昨季のメジャーでは、52本塁打でア・リーグ新人王に輝いたアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、開幕1か月後にデビューも39本塁打でワールドシリーズ進出に一役買い、ナ・リーグ新人王を獲得したドジャースのコディ・ベリンジャーら“大ブレイク”を果たした選手が出現した。予想以上の活躍をするスター選手の誕生は、誰もが期待するところ。2018年は一体どんなスターが誕生するのか、心待ちにしているファンも多いだろう。そこで米スポーツ専門サイト「ブリーチャー・リポート」では「2018年、MLB全球団でブレイクの可能性を持つスター」と題した特集記事を掲載。そこには2人の日本人選手の名前も挙げられた。

 まず登場したのは、エンゼルスと契約した大谷翔平投手だ。寸評では「右腕」と区分された大谷だが、もちろん期待されるのは“二刀流”としての活躍。エンゼルスの大谷起用法は未定だと指摘しながらも、日本での5年間では通算OPS.859、通算防御率2.52を記録したことも紹介し、「剛速球を投げ、強打を誇るスレンダーな23歳には無限の可能性が秘められている」としている。

 そして、もう1人登場した日本人は、ダイヤモンドバックスと契約した平野佳寿投手だ。昨季クローザーだった右腕フェルナンド・ロドニーがツインズと契約を結んだため、今季守護神の座は空位となっている。記事では「アーチー・ブラッドリーとブラッド・ボックスバーガーが有力」としながら、同時に「日本からやってきたヨシヒサ・ヒラノには要注意だ」と注目している。日本では11シーズンで通算防御率3.10、156セーブを記録した平野は、ダイヤモンドバックスと2年600万ドル(約6億6400万円)で契約。「もしメジャーで日本の成績に近い数字を再現できたら、彼はお買い得だったということになる」と期待を込めた。

 大谷と平野の他にも、今季は牧田和久がパドレスと契約し、メジャーの舞台でブレイクのチャンスを狙う。1人でも多くの日本人選手が、下馬評を覆す活躍で世間をアッと驚かせることに期待したい。(Full-Count編集部)