WEEKLY TOUR REPORT
米ツアー・トピックス

 1月25日に開幕するファーマーズ・インシュアランス・オープン(1月25日〜28日/カリフォルニア州ラ・ホーヤ)で、タイガー・ウッズ(アメリカ)が1年ぶりに公式試合に復帰する。


この年明けに、一緒にラウンドしたウッズ(左)とオバマ氏

 そんなウッズが復帰を目前にした1月中旬、自宅のあるフロリダ州のゴルフ場で調整の傍ら、バラク・オバマ前米大統領とともにラウンドして、ちょっとした話題となっている。

 オバマ氏は大のゴルフ好きで知られ、大統領を退いてからはジョーダン・スピース(アメリカ)や、NBAのスタープレーヤーであるステファン・カリー(アメリカ)など、トップアスリートとのラウンドがたびたび目撃されている。ちなみに、ウッズとプレーした翌日には、NBA”伝説のスーパースター”マイケル・ジョーダン(アメリカ)とのラウンドを楽しんだそうだ。

 ウッズとオバマ氏は、これまでも何度となく一緒にプレーしている。ウッズは昨年12月にはドナルド・トランプ大統領ともプレーしていて、ウッズと大統領とのラウンドというのも、さして珍しい話ではないが、今回注目されたのには、訳がある。

 ふたりのラウンドに同伴したのが、現在オバマ氏のコーチを務めているインストラクターのクラウド・ハーモン。つまり、ウッズの元スイングコーチであるブッチ・ハーモンの息子で、世界ランキング1位ダスティン・ジョンソン(アメリカ)のコーチでもあるからだ。

 そして、クラウドがウッズとのラウンド後、米メディアにこう語って一気に話題となった。

「タイガーのスイングは信じられないほど素晴らしかった。間近で見たのは初めてだったが、あまりのすごさにぶっ飛びそうになった。もし、タイガーが今年の試合で勝てなかったら、あるいはマスターズで優勝争いをしなかったら、そのほうがショックを受けるよ」

 戦線離脱と復帰を何度も重ねているウッズ。これまでは復帰のたびに期待されながら、その期待に応えるような結果を出せずに再び戦列を離れてきた。それだけに「今度もまたダメなのではないか?」と、多くの人々が復帰の喜びとは裏腹に悲観的な考えも抱いている。昨年復帰した時点よりも、またひとつ歳をとったのだからなおさらだ。

 しかしこのクラウドの発言は、今回の復帰におけるウッズの活躍への期待を大いに膨らませた。ゆえに、今回のウッズとオバマ氏のラウンドは注目を集め、米ゴルフメディアならびにゴルフファンの関心を呼んだ。

 さて、ウッズについてはもうひとつ話題となっていることがある。ウッズの「人柄が変わった」ということだ。

 それは、あちらこちらで聞かれて、今回オバマ氏とラウンドしたフロリダ州パームシティのフロリディアン・ゴルフクラブでも、その話でもちきりとなった。ウッズと会った多くの人たちが、彼の”変化”を強調。同コースのオーナーまで、「(ウッズは)これまで見たことのないようなリラックスした表情をしていた。たくさんの会話もかわしたが、あんなにナイスなウッズは初めてだ」と驚いていたほどだ。

 どうやら、今回のウッズはスイングだけでなく、パーソナリティーまで変貌したようだ。復帰の際には、「ニュー・タイガーの登場」ということになるかもしれない。

 また、ウッズは現在、昨年から新しく契約したテーラーメイド社のクラブを入念に試打しているという。ドライバーは、先述のジョンソンが今年初戦で見せた、あの”驚愕のビッグドライブ”、433ヤード(パー4)であわやホールインワン達成かというショットを放った『ツインフェイス』。同モデルについては、ウッズも「非常に好感触を得た」と公表している。

 昨年末、自身のファウンデーションが主催するヒーロー・ワールド・チャレンジ(11月30日〜12月3日/バハマ)で、非公式戦ながらも競技ゴルフに復帰したウッズ。トッププレーヤーが集うなか、18人中9位という結果を収めて一定の評価を受けたが、その成績以上に、ウッズの飛距離とスイングスピードには称賛の声が上がっていた。新しいドライバーを手にした今、さらなる飛距離アップが見込めるかもしれない。

 昨年もウッズは、ファーマーズ・インシュアランス・オープンで約1年5カ月ぶりに米PGAツアーに復帰した。しかし、同大会を予選落ちしたあと、ドバイに飛んで腰痛が悪化。ドバイ・デザート・クラシックを途中棄権してそのまま戦列を離れると、4月には4度目の手術を行なう事態に陥った。

「もう同じ轍(てつ)は踏まない」というウッズだが、復帰を果たしたあとは”フルスケジュール”でツアーに臨む意向だという。再び無理が祟(たた)らなければいいが……という不安はあるものの、まずは復帰初戦を楽しみにしたい。

 これまで8度の勝利を挙げてきた好相性のトーリーパインズGCで、ウッズは再び、以前のような堂々たる雄姿を見せてくれるのか。世界中が彼の一挙一動に注目する1週間となりそうだ。

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