KTXで江陵にやって来た北朝鮮・三池淵管弦楽団の玄松月団長ら視察団=(聯合ニュース)

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【江陵聯合ニュース】韓国北東部の江原道で開かれる平昌冬季五輪(2月9日開幕)に合わせて「芸術団」を派遣する北朝鮮の視察団が21日、南北軍事境界線を越えて陸路で訪韓した。韓国に2日間滞在する視察団はこの日、ソウル駅から高速鉄道(KTX)に乗り、五輪の氷上競技が実施される江陵を訪れ、芸術公演の会場候補2カ所を丹念に点検した。

 韓国と北朝鮮は15日に行った実務接触で、平昌五輪の期間に北朝鮮の三池淵管弦楽団の約140人からなる芸術団が韓国を訪れ、ソウルと江陵で公演を行うことで合意している。

 この日訪韓したのは、同管弦楽団の玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長率いる視察団7人。午前9時すぎに韓国入りした後、ソウル駅に移動。午前11時前に同駅を発車するKTXに乗り、午後1時前に江陵駅に到着した。

 同地では江陵アートセンターとバルセロナ五輪マラソン男子金メダリストの名前を冠した黄永祚(ファン・ヨンジョ)体育館の各公演会場候補を見て回った。

 同体育館を10分余りしか視察しなかったのに対し、約1カ月前に完成したばかりの江陵アートセンターには約2時間半滞在。最新設備と約1000人の収容が可能な大公演場を持つ同センターのステージや楽屋などを念入りにチェックした。

 五輪期間中に国際オリンピック委員会(IOC)総会のオープニング式が開かれる同センターは江陵オリンピックパーク付近に位置しており、三池淵管弦楽団が五輪前夜祭の公演を行う可能性が高いとされる。

 視察団は江陵で市民から熱烈な歓迎を受けた。江陵駅では数百人の市民が玄松月氏らを一目見ようと集まり、拍手と大きな歓声があちこちで上がった。

 50代の市民は「平和五輪の実現に寄与してほしいと思い、駅までやってきた」と語った。一方で五輪が北朝鮮の体制宣伝の場になることを懸念する声も聞かれた。

 視察団は訪韓最終日の22日、ソウルの公演会場などを視察するとともに、韓国政府関係者と公演プログラムなどを巡る協議を行うとされる。