不潔な妻、夫に離婚を言い渡される(画像は『Oddity Central 2018年1月16日付「Taiwanese Man Divorces Wife Because She Only Bathed Once a Year」(Photo: Jhong Dizon/Flickr)』のスクリーンショット)

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離婚の理由は人それぞれだが、このほど台湾で妻との離婚を申し立てた男性が理由の一つに「妻が不衛生」と挙げたことが話題になっている。『Taipei Times』『NextShark』『Oddity Central』などが伝えた。

1月4日、台湾の新北市地方裁判所で妻との離婚を望んだ男性(名前は公表されず)の申し立てが受理された。男性は、元妻のリンさんが年に一度しか入浴しない不衛生さに我慢ならず、心理的な拷問を受けたと訴えたのだ。

男性によると、交際していた頃のリンさんは週に一度は入浴していたようだ。しかし結婚後、リンさんはシャワー、洗髪、歯磨きなどの習慣を週1回から月1回へ、更には半年に1回とペースを落とし、とうとう年に1回のみとなってしまった。あまりに不衛生なリンさんの習慣のために夫婦であっても営みは年に一度しななく、子供を作る妨げになってしまったという。10年間連れ添った夫婦ではあったが、男性には他にも結婚生活を耐え難いものとさせる理由があったようだ。

リンさんは夫が仕事をすることを嫌がったのだ。ではリンさんが家計を支えているのかというとそうではなく、夫妻は仕事をせずに長い間過ごしてきた。男性は過去にビル警備員の仕事を得る機会があったものの、リンさんに「そんな仕事」と言われ他の職に就くことも禁じられたという。リンさんは男性に、体をあまり動かすことができない自分の父親のために料理をして家にいてほしいと頼み、父親が宝くじ店の経営権を得たら一緒にそこで働こうなどと話していた。だがそのようなことは実現せず、夫婦は貧困生活を送っていた。

そんな夫婦をかろうじて支えていたのは、リンさんの母親だった。母親はリンさんから頼まれるたびに生活費を援助していたが、少額だったために男性は自分の健康保険料を支払うことも叶わず、歯医者にさえ行く余裕もなかった。

妻は不潔、しかも働く自分を嫌がる…そんな生活にうんざりしていた男性は、2015年の終わりにリンさんと暮らしていた家を出て新竹市で仕事を得た。ところが仕事場へリンさんが現れ、1か月分の給料を貰ったら仕事を辞めるようにと指示したことで、男性の堪忍袋の緒が切れたのだ。

男性は離婚を決意したものの、一方でリンさんは「夫は嘘をついている。仕事先へ行ったのは、夫が私に電話を折り返さなかったからだ。私の両親は夫のことを自分の息子のように接していた」と主張した。

男性の父親は、息子から「妻に仕事をさせてもらえない」と1年前に聞くまでは、夫婦の状況がここまで悲惨なものだったとは知る由もなかったと口にしている。また、リンさんの母親は「2人は長い間仕事もなかったから定期的に援助をしていたけど、このままずっと2人の生活費を出し続けていくつもりはなかった」と述べている。

男性はリンさんと既に2年近く別居しており、裁判所も衛生面以外に仕事面、家庭面で夫婦間の対立があった事実を否めず、明らかに結婚生活が破たんしているとして男性の離婚の申し立てを受理した。

なお台湾では昨年、LINEのメッセージを既読スルーされ続けた妻が「結婚生活を継続し難い」として申し立て、裁判所に離婚が認められていた。

画像は『Oddity Central 2018年1月16日付「Taiwanese Man Divorces Wife Because She Only Bathed Once a Year」(Photo: Jhong Dizon/Flickr)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)