私、清葉アキ子は現在43歳、絶賛婚活中。見た目はキレイなお姉さん系、都内出身、四年制大学を卒業後、編集兼ライターの仕事をしています。38歳から始めた婚活で体験したこと、わかってきたことを堅実女子の皆さんにお伝えできればと思い、ここで紹介します。婚活は、まさしくサバイバルなのです……。

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「価値観の違い」って?

ワイドショーを見ていると、有名人が離婚の理由に「価値観が違った」ってよく言うけれど、30代前半までは、それがいまいちわからなくて、単なる“言い訳”だと思っていた。

新入社員のとき、とある女性の先輩が24歳で結婚が決まり、寿退社をすると言って引継ぎをしていたのだが、結婚&寿退社の2か月前になって婚約解消をし、寿退社を取りやめた。その理由も「価値観の違い」だという。若かった当時の私は、やっぱりその感覚が全然わからなくていたが、彼女が「付き合っているときはなんとも思わなかったんだけど、新居に一緒に住み始めたら1つの家庭にお財布が2つあることがいろいろ問題になって……」と言っていたので、“価値観=金銭感覚”なのだと、なんとなく理解した。

そもそも、生きてきた環境が違うし、価値観なんて違うものじゃないの?一緒に生活するようになったら、合わせていくしかないでしょ? 

漠然とそう思いながら、「価値観の違い」という言葉は、私の中では、男女どちらも悪者にならないための“言い訳”ワードとして、長年君臨していた。

金銭感覚が違っても付き合えた日々

30歳くらいまでは、お付き合いしている相手がお金を持ってるとか持っていないとか、ほとんど気にしたことがなかったし、お付き合いする人によってデートの仕方も全然違うので、毎度、それぞれのデートや考えかたを楽しんでいた。

大学生のころ、1つ年上の一人暮らしのマンションを買い与えられた裕福な家庭の息子とお付き合いをしていたが、所詮大学生。出入りする店も、ほしいと思うものも、週6でバイトをしている私とほとんど変わらなかったし、お互いに相手がいいと思うものをいいと思っていた。

社会人になって、高級車を所有していた大手商社のエリートサラリーマンとお付き合いしていたときも、ちょっとステキなお店でいつも食事をしていたけれど、それに対して違和感を感じたことがなかった。

10歳くらい年上の一流メーカーの部長クラスの人と付き合っていたときは、ほとんど彼がデートの費用を持ってくれたが、もし割り勘になっても“高い!”と思うほどのところに行くことは一度もなかったので、やっぱり違和感を感じなかった。

元同僚の1つ歳上の先輩とお付き合いしていたときは、彼の年収が私の半分くらいだったけれど、どちらも相手を楽しませようとしていたので、デートはいつもバラエティーに富んでいて楽しかった。

資格取得のために夜は学校に通っていた3つ年下のサラリーマンは、学費をひねり出すために質素な生活をしていたが、面白いことをいっぱい教えてくれた。

「生きてきた環境が違うから価値観なんて違うもの」という認識があるから、相手によって付き合い方を合わせてきた。だから、彼ら以外にも誰と付き合っているときも、“価値観”という言葉が脳内をよぎることは一度もなかった。

結婚を考えると気になってしまう「価値観」

しかし、30歳をすぎて結婚を見据えて付き合うようになってから、恋愛対象なら「まぁ、彼がそれでいいならいいか……」と思えたことも、結婚を見据え始めると「その感じがずっと続くの!?」という不満に感じてしまうことが多くなってきた。これがいわゆる“恋愛と結婚は違う”ってやつなのか、と薄々思っていたわけだが、ふと気づいた不満のなかで、相手に合わせられないほどの“こと”や理解できないほどの“こと”こそが、まさに「価値観の違い」なのだと、私はようやく気づいたのだ。

結婚は日々の生活、価値観が違う人とは一緒に暮らせない……。

金銭感覚、モラル、考え方、生き方……アキ子が出会った男性たちに感じた「価値観の違い」事例とは……!?〜その2〜に続きます。