元Jリーガーが会心の“トリックFK” 驚異の創造性に海外紙も称賛「最も奇抜なゴール」

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サンベントが相手の隙を突く創造性を披露 マイコンの“トリックFK”で追加点を奪取

 フリーキック(FK)は蹴る精度はもちろん、フェイントや壁の駆使を含めて相手の裏をかく創造性が求められる。

 ブラジル国内最古のサッカーリーグであるサンパウロ州選手権で、“オトリ”の選手が不意を突いてシュートを放ち、見事にゴールを陥れる一撃が炸裂。海外紙が「オリジナル・キックオフ」「最も奇抜なゴール」と報じるなど、反響を呼んでいる。

 脚光を浴びたのは、サンパウロ選手権のサンベント対サンパウロ戦(2-0)だ。FWアンデルソン・カバロの先制弾でサンベントがリードを奪い、試合も終盤に突入。ペナルティーアーク右横の約20メートルの位置で直接FKを獲得した後半41分だった。

 サンベントはボール後方にキッカーが一人、そして壁の中に選手を置くすると同時に、2選手がボールの目の前に立った。壁の前の選手がキッカー役にボールを落としてシュートを放つのがセオリーの配置だが、彼らの選択は違った。外側に立っていたDFマルセロ・コルデイロはキッカー役の方向を向きながら、ノールックでペナルティーエリア内に横パス。隣に立っていたMFマイコンが素早く時計回りに反転して左足を一閃すると、綺麗な軌道を描いてゴール左隅に突き刺さった。

「試合の主役は珍しい形で決まったFK」

 完全に不意を突かれた相手GKは一歩も動けず。スペイン紙「マルカ」は「最も奇抜なゴール、まさにワンダフル!」とそのアイデアを絶賛。スペイン紙「ラ・バングアルディア」は「サンベントのオリジナル・キックオフ」を題し、「サンベントは2-0で勝利したが、試合の本当の主役は、国際的にも珍しい形で決まった創造的なFKだろう」と報じた。

 ゴールを決めたマイコンは、2011年にリオクラロからの期限付き移籍でJリーグのモンテディオ山形(当時J1)に所属していた経歴の持ち主。リーグ戦出場こそなかったものの、当時から定評のあった高精度の左足キックとチームのアイデアが融合した一撃は、世界にその名を轟かせた。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images