20〜30代の独身女性の彼氏がいない確率が50%を超える今。いつの間にやら少数派になった彼氏持ちの女性の中には、彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちがいます。彼女たちが本命になれない原因は何なのでしょうか……。彼女たちの過去の恋愛から、その原因を探っていきます。

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今回お話を伺ったのは、都内の広告代理店で働く幸田玲奈さん(仮名・38歳)。淡い色のゆったりめのタートルネックのセーターに、黒のスリットが深く入ったタイトスカートを着こなしている、どこか色っぽい大人の女性です。マツエクをしている目は大きくパッチリしているのに、その他に化粧の色はなく、おそらく男性から見るとナチュラルメイクでウケは良さそうです。美人で、ブランドもののバッグやアクセサリーを身に着けているため、少しお高く見える玲奈さんのセカンド気質はどこにあるのか――。生い立ちや、学生時代の恋愛から話を伺っていきます。

「出身は新潟県で、4歳上の兄がいる4人家族です。家族仲はいいと思います。母親は厳しくて、実家を出るまではいつも過干渉で一緒にいるのがやや辛かったんですけど、今は離れて暮らしている分、ちょうどいい距離を保てています。父親は昔から私にはずっと優しいので、特に付き合いに変わりはないです。兄は地元に残ってすでに結婚しているのでそんなに連絡を取り合ったりはしないんですが、一度母親が倒れた時に私は取り乱してあまり役に立たなかったので、兄弟っていいな〜と大人になってからしみじみ思っています」

初めて彼氏ができたのはいつですか?

「周りの友人にも、誰にも言ってないんですが、実は初めての彼氏は30歳を越えてからなんです……。好きな人は小学校の時からちゃんといましたよ。それにどちらかというと惚れっぽいところがあって、誰も好きじゃない時なんか、小学校の頃からなかったですから。でも彼氏ができなくて……。小学校の時に両想いになったことはありましたけど、周りに冷やかされるだけで一緒に登下校さえしませんでしたね。

そして中学になって、同じクラスの男子や、2つ上の先輩を好きになり、高校に上がってからはアルバイト先の男子校の人や、同じ学校の他クラスの男子を好きになりました。でも、すべて何もなかったんです。まぁ誰にも告白していないんで、振られたとかもないんですが……、好きな人から告白されることもなく……。きっと相手は、私が好きだったことさえ知らないんじゃないですかね」

彼氏直前までいった男性は、恋愛経験値の高い女性に奪われ……

大学に進学後には、もう少しで付き合える感じだった男性を友人に盗られたそうです。

「大学に進学して、都内に出てきました。そして一人暮らしの家の近くの居酒屋でアルバイトを始めたんです。そして、そこで1歳上の男性のことが好きになりました。彼は顔も男前だし、気さくな雰囲気で第一印象から気になっていました。お互いの家が近いこともあり、お互いの家で朝まで一緒にいたり、アルバイト後に少人数で飲みに行ったりと、常に彼と一緒にいました。告白する勇気はないものの、気持ちには気づいてほしかったので、友人に私には内緒という前置きで私の気持ちをさりげなく伝えてもらったりしていました。

そんな努力の甲斐もあって、彼から徐々に女性扱いをされるようになってきたんですが、その矢先に1歳下の女の子がバイト先に入ってきて、彼に猛アピールの末に気付いたら2人は付き合っていました。私もその子とは仲良くしていたんですよ。でも彼女はあからさまに彼のことが気に入っているとみんなにアピールするタイプだったので、私はその子には言えなくて……。その2人は、30歳の時に結婚しましたね……。今でもほろ苦い思い出です」

その後、就職した後も彼氏はできず……。そんな中、アピールしてきた男性に流されてしまって男女関係になったと言います。

「最初の就職先は小さな広告代理店でした。そこでは主に雑誌の広告タイアップの仕事をメインに担当していたんですが、そこで知り合ったカメラマンと仲良くなったんです。彼は4歳上の人で、特にかっこいいわけではなかったんですが、話しやすい親しみやすい感じがあって、誘われるがままに何度も2人で飲みに行っていました。

そんなある日に彼と2人で飲みに行って終電を逃してしまい、彼が私の家にやってきたんです。彼は私のことを女性として見ている気がしていたんですが、まぁ無理強いはしないだろうと思っていました。確かに無理強いはされていないんですが、結局押し切られて初体験をしてしまいました。断ることもできたんです。でもその時私は27歳で、初体験をしていない自分が、自分の中で認められなかったので応じてしまいました。

その彼とは、その後付き合おうと言われても付き合うことはありませんでした。だって好きではなかったから。彼氏は欲しかったけど、その人は違ったんです。そんな妥協できないまま過ごしていたら、30歳を目前にして、友人の結婚ラッシュが始まって……。彼氏さえできていない私は、さらに焦ってしまって……」

「親友の結婚式のスピーチでも、恋愛経験が豊富なフリでアドバイスなんてしちゃってました」と、玲奈さんは苦笑いしながら語ります。

彼氏ができないまま初体験は終了。彼氏が今までいないことを誰にも言えずに、恋愛経験が豊富なフリは続いていきます……。〜その2〜に続きます。