ベンゲル監督、サッカー界の“年俸高騰化”を危惧 高給に衝撃「バカバカしく思える」

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アーセナルからユナイテッド移籍で個人合意のサンチェスがプレミアリーグ最高給へ

 アーセナルのチリ代表FWアレクシス・サンチェスは、マンチェスター・ユナイテッド移籍で個人合意に達し、その条件はプレミアリーグ史上最高給となる週給50万5000ポンド(約7700万円)、年俸換算で約40億円と報じられている。

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督はフットボール界の年俸高騰を危惧し、将来的に年俸80億円まで高騰する可能性を指摘している。英衛星放送「スカイスポーツ」が伝えた。

 サンチェスはアーセナルとの契約延長に首を縦に振らず、マンチェスター・シティ移籍が噂されたなか、メガオファーを出してきたユナイテッド移籍を決断。ベンゲル監督もサンチェスとユナイテッドのアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンとのトレードを事実上認めている。

 エースの年俸アップの要求に応じられなかったベンゲル監督は高騰を続ける選手のサラリーに衝撃を受けているという。

「将来的に週給100万ポンド(約1億5000万円)の選手が現れるのか?」と質問されたベンゲル監督は、「誰も否定できない」と一言。「誰が最初に週給100万ポンドを稼ぐのか? トレバー・フランシスかな。バカバカしく思えるね」と語った。

 1970年代から90年代までプレーした元イングランドMFの名前を出したベンゲル監督。スター選手の年俸高騰の波は止められないと見ているようだ。サンチェスがプレミア史上最高の報酬を手にすることになり、サッカー界の年棒高騰化は今後も続きそうな気配が漂っている。

ベンゲル監督「契約満了させたほうがいい」

「ファン・ペルシーは契約を延長しないビッグプレイヤーの最初のケースだった。そして契約満了に近づいた。そうなると、いろいろなことが起こる」

 かつてアーセナルからユナイテッドに移籍したエースFWロビン・ファン・ペルシーの例を引き合いに出した。絶大な資金力を誇るユナイテッド、シティと同じメガオファーを出せない現実について、「謎などない」とベンゲル氏は語る。そして、移籍金の高騰も選手の思考に影響を与えているという。

「契約満了させたほうがいい。移籍金の全部を手にできなくても、その半額でも手にできれば、それでも大金だ」

 サンチェスのみならず、ドイツ代表MFメスト・エジルも今季終了後に契約満了となるが、契約延長にサインしていない。契約切れを年俸アップの手段として、選手は積極活用している現状がある。

 ユナイテッド移籍実現時にはレアル・マドリードのFWクリスティアーノ・ロナウドよりも高額のギャラを手にすることになるサンチェス。彼の最高年俸を超えるプレミアリーグの選手はすぐに登場するかもしれない。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images