もしかしたら告知なのかもしれない!

あるいはこれは壮大なドッキリかもしれないのですが、どうせドッキリであるならば、思い切って全員巻き込んで爆死しようかなと思いまして、見えてる落とし穴の上に一緒に飛び込んでみませんかというお誘いです。

僕、1月23日発売の『SPUR』(集英社)さんに記事を書いているかもしれないです。いや、僕の動きとしては間違いなく書いているのですが、いまだに確信が持てないというか、もしもコレが手の込んだドッキリだったとしても不思議はないなと思っている……そういうくらいの半信半疑感なのです。

↓これに多分書いていると思うのだが…?

僕としては書いてるんですけど!

いまだに意味がわかりません!



ことの起こりは昨年の11月初め頃でした。ツイッターを経由して届いた一通のダイレクトメッセージ。そこには『SPUR』のスタッフを名乗る方から、3月号に原稿を書いて欲しい旨が記されていました。僕もまぁ何度かこういった形で寄稿させていただいたこともあるので、それ自体はすごく驚くということではありません。

ただ、「『SPUR』???」とは正直思うワケです。

カルチャー寄りの雑誌の一ヶ所に雑文として載るぶんには、まだ自分でも理解できるのです。たとえば『SPA!』とかであれば、なるほどフモフモ的なる与太話もアリかもしれないと。しかし、僕の理解する『SPUR』は装苑とかと同じような、ファッション・モード誌だったはず。僕と向こうとが本当に合っているのか、大いなるクエスチョンマークを抱きながら、やり取りを始めました。

やり取りからしばしを経ての顔合わせ。恐縮ではあるのですが、僕の動きやすい場所にて待ち合わせをしましたところ、なるほどこれは『SPUR』かもしれないという編集部の方々が待っていました。最新号を一冊いただき、お茶をしながら本格的な打ち合わせへと進んでいきます。

思ったより先方の人数が多いことに気押されながらも、僕の肩書は編集長で、先方は副編集長だったので、僕も堂々と渡り合います。会社の会議では意見を求められないように気配を完全に消してノートパソコンを凝視している僕ですが、こういうときは積極的に発言をしていきます。「アイスカフェオレをお願いします!」「ガムシロップはいりません!」とズバッと言ってやったときには、心なしか先方も「ほほぉ…」みたいな顔をしていた気がします。

打ち合わせの内容自体は、ただの思いつきやら到底できっこない僕からの提案なども多く、また、僕自身も舞い上がっていたためあまりよく覚えていません。ただ1点、先方のオーダーも含めて決まっていたことは、羽生氏に一本手紙を書いてほしい、そういうお話でした。よく考えたらば、僕は「紙」で羽生氏の話をしたことがありませんでした。このブログでは頻繁に書いているのですが、「紙」はたぶん一回もない。「羽生」の文字すら書いたことがないかもしれません。

「いい記念になるかもな…」

そんなことを思い、ぜひにとお引き受けしたわけです。途中何回か、「本当にコレは編集部のOKが出ているんですか」「僕が逆の立場ならコイツは呼びませんよ」「そもそもコイツ誰やねんみたいな感じになっても知りませんよ」という第三者的意見は差し挟んだのですが、問題ないとのお話でしたので、ならば僕側にはもちろん異論はありません。

しかし、物語はここから大きく動いていきます。11月9日に起きた羽生氏の転倒負傷によって、大会の欠場がつづき、ついには全日本選手権まで欠場という事態になったのです。「紙」の締め切りは往々にして早いので、羽生氏には何の動向もなく、試合に出場するのかどうかもわからない状態のまま、締め切りだけが迫ってきます。

とりあえず勢いで行ってみたロケ。僕と編集部の面々、そしてカメラマンの方が深夜集まったりもしました。その日はちょうどキョード東京と格闘をしていた日で、なかなかにハードな一日でしたが、ハードであるがゆえに思い出にも残り、とても印象深いロケとなりました。何を撮ったかはここでは言いませんが、「絶対にヌード写真ではない」とも断言しません。むしろ『SPUR』ですからオシャレが高じてそうなっている可能性もあると思います。

せめて全日本の決着までは見届けたいと、先方を待たせて待たせて、フィニッシュの原稿をお送りしたのは12月27日でした。印刷屋というのは正月は動かないのが基本なので、とても慌ただしい作業にさせてしまったかもしれません。ステファン・ランビエール先生の原稿を待つのは周囲の了承が得られても、僕の原稿を待って作業を止めるのは難義したでしょう。僕が逆の立場なら(※以下略)

で、僕としては「そろそろSPURで告知始まるかなー」と待っていたのですが、先月号が好評発売中なのでなかなか始まらない。そして、いざ始まったと思ったらば、当然ではあるのですが「織田信成さんだからわかる、日本人スケーターの強さ」「デニス・ヴァシリエフス、ステファン・ランビエールのツーショット」「ヒグチユウコ描きおろしの“トリプルアクセルをとんだねこ”」など立派なコンテンツが並んでいるわけです。すごく気後れするというか、改めて大丈夫なのか心配になる気持ち。

アマゾンの内容紹介にある「ほか」の部分にたぶん僕が入っていると思うのですが、いまだに確信が持てず、原稿を送ったあとはパッタリと編集部とのやり取りもなくなったので、もしかしたらドッキリだったかもしれないと思っている…そういう状態です。もしこれが、2ヶ月掛かりで複数回の面会・電話・PDF修正等をやり切ったうえでのドッキリなら、さすがに僕も降参ですが!



ということですので、ぜひですね買って確かめていただければと思います。ヴァシリエフスくんとランビエール先生のツーショットがファッション誌クオリティの写真で載ってるなら、仮にドッキリでも買って後悔はしないじゃないですか。僕がやり取りした範囲では特集のどこかに1ページ載っているという話ですので、探してみてください。ほかにどこかの「紙」で羽生氏の話をする予定は今のところないので、これが最初で最後の羽生氏記事となると思います。

なお、これはもしかして編集部内でも一部の独断による仕事かもしれませんが、一応「載ってんじゃないのかな?」的な気配というのもあるのです。それに気づいたので、ぜひ言いたいなと思ってフライング気味に告知?をしたのですが、このフィギュア関連記事のところをよーく見ていただきますと…

↓「モードなフィギュアガイド」って書いてありますよね!そこ!


モードな
フィギュアガイド

モード
フィギュア




かな??

この何を言ってるのか全然意味がわからない文面は「気配」なんじゃなかろうかと思います!

真実は書店で!

悪い感想だったら僕にだけ直接、イイ感想なら編集部に言ってください!