U-21日本代表を率いる森保一監督

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[1.19 AFC U-23選手権 U-21日本0-4U-23ウズベキスタン 江陰]

 今大会に向けての活動開始から18日目。1月2日に始動したU-21日本代表のアジアの頂点を目指す旅は終わりを迎えた。「結果が0-4ということで、ウズベキスタンと我々の現時点での力の差が出た結果になったと思う。結果的にも現段階の力は相手の方が上だった」。AFC U-23選手権の準々決勝ウズベキスタン戦後に森保一監督が振り返ったように、対戦相手に圧倒されての0-4の完敗で、チームはベスト8で姿を消すこととなった。

「試合の入りは悪くなかった」(森保監督)ものの、徐々にウズベキスタンに主導権を握られていく。素早くボールをつなぎ、日本ゴールに迫る相手の後手に回り、攻撃権を得ようとも「相手のプレッシャーを受けて、ロストしてカウンターにつなげられて苦しい展開になってしまった」と攻撃を受ける時間が長くなり、自陣に押し込まれた。

 前半31分にミドルシュートから先制点を献上すると、同34分と同39分に連続失点して一気に3点のリードを許すことに。「何らかの形で1失点してしまうのはサッカーの流れではあり得ること。ズルズルいかないように断ち切って、自分たちの流れが来るまで耐えるというところの個人戦術、チーム戦術を含めて上げていかないといけない」。指揮官は先制点を奪われた後の試合運びを課題の一つとして捉えている。

 だが、それだけではない。「局面でのフィジカル」「ボール保持者の判断の速さ」「サポートする予測の判断の速さ」「スペースを与えてくれない中でも技術を発揮できるように」と改善すべき点を挙げたように、「課題だけが出たような試合だったと思う」と多くの課題が見つかる試合となった。

 後半にも1点を追加されて0-4の完封負けを喫し、初の公式大会はベスト8で敗退。東京五輪を見据える日本がU-21を送り込んだのに対し、他国はU-23チームを大会に臨ませていたが、「そこは言い訳にしない」と語る。「この悔しさを選手も、そして私自身も次への成長につなげなければいけない」と敗戦を受け入れ、チーム、そして自身も成長していかなければいけないと言い聞かせた。

(取材・文 折戸岳彦)
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