十両・貴ノ岩(画像は日本相撲協会の公式サイトから)

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元横綱・日馬富士による暴行事件の被害者で、2018年初場所を休場した十両・貴ノ岩に、貴乃花部屋後援会長が「120万円ぐらい」のギターを購入したと明かした。インターネット上では「何か違う」と違和感を示す書き込みが相次いでいる。

後援会長の緒方正年氏は2018年1月19日、「とくダネ!」(フジテレビ系)にVTR出演し、ケガの治療を続ける貴ノ岩の希望で「プレゼント」を用意したと話した。

「ギターを1つもらえないか」

貴ノ岩については17日、貴乃花親方が部屋の公式サイトで現状を報告している。10月下旬に起きた暴行事件で頭をケガしており、医師から「受傷後約3か月程度は、頭部打撲を避ける必要」があると診断され、初場所の休場を決断。「現在はようやく体を動かすことができるようになり、地道なリハビリを続けております」という。

「とくダネ!」に出演した緒方氏は、17年の十一月場所後に福岡から東京まで貴ノ岩を送り届けた人物。今回はケガの治療につとめる貴ノ岩にプレゼントを用意したと明かした。

その経緯について緒方氏は、「(貴ノ岩が)『ギターを1つもらえないか』と言うから、『本当にギターをするのかね』と聞いたら、『しようと思っている』と言うからね」と切り出し、「『自分が良い物をやるからちゃんと練習するかね』と言ったら、『します』と言うからね、どれにようかなと思って」と話した。

すると、ハードケースに入ったアコースティックギターを披露。値段を聞かれた緒方氏は「120万円ぐらい」とさらりと明かした。これをプレゼントするのかという問いにも、平然と「うん」と頷いた。

「相撲取りも勘違いするわな」

相撲と関係のない高額の贈り物に、ツイッターやネット掲示板では、

「まあこんなのが周りにいれば 相撲取りも勘違いするわな」
「タニマチって何が楽しくて赤の他人に数百万もするものをあげるんだろ」
「ええっ、後援会の人に『ギターが欲しい何とかなるか』で120万のギタープレゼントって...ミュージシャンでもナイのに...後援会の支援がハンパないのは聞いてるケド何か違わない?社会人なのに」

など、違和感を示す声があがっている。

元参院議員の小野次郎氏はツイッターで19日、

「これからプレゼントする百何十万円のギターをTVで見せびらかすのは最悪。これじゃ怪しい筋の方かと見えてしまう」

と懸念した。

緒方氏が購入したギターは、色合いやヘッド部分のデザインの特徴から、アコギのトップブランド「Martin(マーティン)」製の高級モデル「D-45」との見方が広がっている。ツイッター上では「初心者がマーティンの、しかも最高機種って凄いな。(苦笑)」といった、どこか呆れたような声もある。

貴乃花親方はウェブサイトで、貴ノ岩の「三月場所での土俵への復帰」を目指すと表明。一方、番組では司会の小倉智昭さんが「稽古もできる状況じゃないから、三月場所に間に合うのかなという心配もあります」と述べたところ、笠井信輔アナウンサーが

「ギターなんかやってちゃダメですよ」

と一言こぼしていた。