他者が泣いているとに思わずもらい泣きしたり、笑いが伝播したらするのは誰でも経験のあることだと思います。特に赤ちゃんや小さな子どもの間では、一人が泣き出すとみんな泣き出す、一人が笑い出すとみんな笑うという「伝播現象」が頻繁に起こっています。実はこれに関係しているのが脳内の神経細胞「ミラーニューロン」ではないかと言われています。他者の行動に影響されてまるで鏡のようなはたらきをするこの神経細胞について見ていきましょう。

まだ研究途上ではあるものの比較的に高く支持されている

ミラーニューロンとはイタリアのパルマ大学でジャコモ・リッツォラッティ博士らの研究でサルでの実験をしている際に比較的新しく発見された神経細胞のことです。アムステルダム神経学社会実験研究所所長のクリスチャン・カイザース教授らの研究ではヒトとサルの両方でミラーニューロンのはたらきが確認されています。

ミラーニューロン説は健康や美容に応用できるかも

共感や同情がこのミラーニューロンのはたらきによるものだとしたら、私たちは完全な個人という形で存在しているのではなくてそれぞれがネットワークでつながったひとつの生物というイメージも出てきますね。そこで共感力を上げることでストレスを減らし、間接的に健康や美容に応用できるとの主張も多くあります。現代はストレス社会とも言われ、ストレスがこころとカラダに及ぼす影響はよく知られているところ。ストレスによる肩凝り、目の疲労、脱力感、肌荒れ、脱毛、頭痛、腰痛、などの症状がまず現れだし、さらにそのような状態が続くとコワい病も誘発する可能性が大きくなります。

また、精神的にも乱れそのせいで過度の飲酒や暴飲暴食になりがちです。厚生労働省によるとストレスを感じる一番の原因は「人間関係」という回答が多いという調査があります。人間関係を整え良い人間関係を築くには共感力を上げることがいいことは論を待たないですね。それがひいては健康や美容効果につながるというわけです。

共感力を上げてミラーニューロンを鍛えてみましょう。

◎小説を読んだり、映画を観ることは他者への感情移入の疑似体験が出来る有効な手段。
◎瞑想も「瞑想を行ったグループ」「行わなかったグループ」の比較研究によって共感力が高まることが分かっています。
◎他者の行動を見るだけでもミラーニューロンは活性化されるので精神的に安定している人との行動を増やすのも有効だと言われています。
◎質問力を上げることも自然に相手に興味を持ち相手の視点から物事を見る練習になる。
◎自分が感じたことや言いたいことは素直に伝えるように心がけることで逆に相手の立場を理解しやすい状況を作るのに役立つ。

よく「人は鏡」と言いますよね。自分の状態を世界が写して見せてくれているとも言い換えられます。自分がたくさん笑う世界に住んでいれば、世界もあなたにたくさん笑いかけてくれるはず。誰かの悲しみに寄り添ったり、喜びは一緒に喜べるような豊かな人生を送りたいですね。


writer:Masami