エフゲニア・メドベージェワ、アリーナ・ザギトワ【写真:Getty Images】

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欧州選手権SP、ザギトワに次ぐ2位…フリー含め、2位以下は16年世界選手権以来

 フィギュアスケートの欧州選手権(モスクワ)は18日、女子ショートプログラム(SP)で15歳アリーナ・ザギトワ(ロシア)が世界歴代2位の80.27点で首位に立った。右足の故障から復帰したエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)は78.57点で2位。昨季から個人戦全勝の世界女王がSP、フリーを含め、1位を逃すのは、実に2年ぶりという驚きの展開となった。

 メドベージェワが1位の座を明け渡した。右足の故障から復帰戦となった世界女王は78.57点の高得点をマーク。しかし、それを上回ったのは、練習パートナーでもある後輩15歳、ザギトワだった。浅田真央の78.66点を超え、自身に続き、史上2人目の80点超をマーク。フリーで逆転を狙うことになった。

 これによって驚きは、2年ぶりに2位以下となったことだ。米国のフィリップ・ハーシュ記者も「エフゲニア・メドベージェワはヨーロッパ選手権で練習パートナーのアリーナ・ザギトワによって上回られた。2016年に行われた世界選手権で首位を取ったグレイシー・ゴールド以来、メドベージェワは初めてプログラムで打ち負かされた」と自身のツイッターで紹介している。

 当時の世界選手権では3位から逆転優勝。昨シーズンは個人戦の出場6試合、SP1位、フリー1位で優勝し、今季も同様にGPシリーズ2戦を含め、“完全V”で3連勝と表彰台の真ん中に上ってきた。女王の誇ってきた圧倒的な強さの証明でもあり、今回、それを上回った15歳ザギトワの衝撃度の大きさもうかがえる。

 果たして、初対決となったロシアの天才2人を中心に繰り広げられる争いは、フリーでどんな結末を迎えるのか。平昌五輪を占う上でも大注目となりそうだ。(THE ANSWER編集部)