(写真はイメージ、提供=GE REPORTS JAPAN)

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 近畿大学医学部の工藤正俊教授らは、切除不能の肝臓がんの肝動脈化学塞栓(そくせん)療法(TACE)と抗がん剤の併用療法について、国内33施設での医師主導型臨床試験で初めて効果を実証した。

 がん細胞へ栄養を供給する動脈をふさぐとともに抗がん剤を投与して再発を防ぐ。投与開始時期を早め治療中止の判定基準も変更することで、投与期間を従来の2倍近い38・7週間とし、従来の試験ではできなかった有効性確認に成功した。

 研究グループは、独バイエルが開発した抗がん剤「ソラフェニブ」をTACE施行患者に投与。従来、抗がん剤の投与開始はTACE実施後だったが今回は事前に開始。さらに効果がないと判断して治療を中止する基準を、化学療法基準ではなくTACE基準とした。投与期間を長期化できた結果、TACE治療部位の血管新生を阻害でき、再発を防げることを実証した。