食べ物を変えると、脳も変わる!2017年11月に刊行され、早くも重版の決まった『脳にいい食事大全』。栄養コンサルタントのミシェル・ショーフロ・クックによる「脳のパフォーマンスを最大化するスーパーフード」を連載形式で紹介していきます。

クルミは脳を炎症から守る

クルミは栄養価が高く、脳を炎症から守る。
脳の健康のために、夢中になるべきナッツがある。それは、クルミだ。
クルミは、脳の健康にさまざまなメリットをもたらす。まず、オメガ3脂肪酸が豊富なため、脳の材料となっている脂肪を保護し、脳の炎症を抑えるのに役立つ。

『Journal of Nutrition』誌に掲載された研究によれば、クルミに含まれるポリフェノールは、脳に悪影響をおよぼすフリーラジカルの働きを抑える抗酸化物質として作用する。ポリフェノールはまた、脳の炎症を減らし、脳細胞間の信号を円滑にし、脳・神経細胞の生成を促す。さらに、クルミに含まれるこれらの成分は有害な物質を封じ込めて脳を保護する働きをする。

『Journal of Alzheimerʼs Disease』誌に掲載された研究では、毎日30〜50グラムのクルミを食べることで、記憶力と学習能力が高まり、不安も減少する。また、アルツハイマー病の予防効果があることも示唆されている。

生の無塩クルミがベスト

バナナブレッドやブラウニーに入っているクルミを食べるだけでは、脳の健康を保つために十分だとはいえない。また、スーパーのお菓子の材料コーナーに少量で袋詰めされて売られているクルミも好ましくはない。高温で加工されていたり、製造から長時間が経過したりすることが多いからだ。含まれる脂質が古くなったり、高温で加熱されたりしたクルミは苦みが増す。

私のクライアントにも、この苦みを嫌う人が多い。だが健康食品店の冷蔵コーナーで売られている生の無塩クルミを薦めると、その味を気に入る。自然な状態のクルミは、栄養価が高く、しっとりとした豊かな風味がある。1日1つかみ程度の量をおやつ代わりに楽しんでもいい。サラダにまぶしたり、炒め物に添えることもできる。クルミは脳の健康に良いだけではなく、心臓病の原因となる炎症を和らげるため、全身にさまざまなメリットが得られる。