カウンター8席のみの小さな店内

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飲んだ後の締めといえば、ラーメンにそば、そしてこの頃はパフェというのがススキノの定番。その流れに「飲んだ締めにはカレーを、しかも割烹のスタイルで!」と斬新なコンセプトで切りこんできたのがココ「カリー割烹 伸之輔」。カレーと割烹、まるで水と油のように思えるが、果たして……。

カリー会席の先付け。コースは先付け、旬菜盛り合せ、カリー2種で3024円

2017年6月に開店した「カリー割烹 伸之輔」。大衆食の「カレー」と和食の「割烹」を融合させた、これまでにない新たなスタイルが話題を呼んでいます。カレーはススキノの和の名店「みえ田」が監修。ミシュラン店でもある同店が、どんなカレーを生み出したのか? 料理は単品カリーやヘレカツサンド、サラダ、肉料理など色々ありますが、やはり気になるのは「伸之輔カリー会席」。さっそく注文してみます。

注文と同時に、土鍋で米(道産米のななつぼし)を炊き始めます。そしてまず出てきたのが、先付けのカボチャのポタージュ。カボチャの自然な甘さとクリーミーな舌触りに、思わずうっとり。すぐに飲みこんでしまうのが惜しく、舌の上でゆったり転がして味を楽しみます。ちなみにカリー会席といっても、すべてがカレー味の料理ではないのでご注意を。

続いては旬菜の盛り合せ。生ハムと果物のナシ、レンコンを香ばしく揚げたものなど、箸を運ぶのが楽しくなる料理が美しく盛られています。これはお酒が飲みたくなるー。先付け、旬菜の盛り合せとも月替わりなので、季節に合わせた食材を使うそう。さすが割烹、一つ一つの料理が丁寧に作られており、カレーへの期待が否応にも盛り上がります。

ご飯が炊き上がったらいよいよ、カレーの登場です。木のプレートに炊きたての米と、懐かしい銀の器に盛られたカレーがふたつ。一つは甘えびの殻でダシをとり、かくし味にたまり醤油を使った「伸之輔オリジナル海老カリー」、もう一つは札幌の有名シェフに特別に作ってもらった、月替わりのポップアップカリーです。みえ田監修の海老カレーを口に運ぶと、スパイスの香りの中にエビだしの旨味がふわりと広がります。味は濃厚で、ご飯がどんどん進むこと! そしてまた、ツヤツヤに輝く米がおいしいんだな〜。

カレーを堪能したあとは、お楽しみのデザートです(デザートはコース外ですが…)。「焼最中アイス」と「とうもろこしのクリームブリュレ」のふたつあり、迷わず前者を注文。こんがりと焼いた最中に粒あんとアイスを挟んでいただきます。アイスは「きな粉餅入り」「塩ミルク」「ラムフルッタ」の3種類から選べ、今回はきな粉を選択。冷たいアイスと熱々の最中生地が、カレーの後味をすっきり流してくれます。先付けからデザートまで、割烹の名にふさわしい繊細で上品な味わい。開店当初は完全予約制でしたが、いまは予約なしでも入れます。ただカウンター8席と小さいので、やはり予約はしておいた方が無難です。

「カリー割烹 伸之輔」 ■住所:札幌市中央区南6西4-1 プラザ6・4ビル2F ■電話:011・211・6885 ■時間:18:00〜翌2:00(LO1:30) ■休み:日曜 ■席数:8席(禁煙)

【取材・文/宮川健二 撮影/亀畑清隆】(北海道ウォーカー・宮川健二)