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もくじ

ー 新イヴォーク、ヴェラールと共通項おおく
ー マイルドハイブリッドは「後追い」設定
ー 全長/全幅は大差なく、室内環境は増加

新イヴォーク、ヴェラールと共通項おおく

レンジローバー・イヴォークの2代目新型の発表まで8カ月。スカンディナヴィアでテストしている姿を目にした。偽装されたボディを観察すると、どうやら製品版のボディであることがうかがえる。

現行車の成功の一因ともいえるクーペ風のルーフラインは健在。プレミアムなイメージを表現するためにヴェラールのデザイン要素を取り入れることが偽装の下からも確認できる。スリムなテールライトやポップアウトするドアハンドルなどがそれだ。

マイルドハイブリッドは「後追い」設定

2020年以降、EVを各モデルに設定することをジャガーは目論んでいるようだが、新イヴォークの発売直後の設定はなさそうだ。

ただしマイルドハイブリッドのパワートレインを初めて搭載するのはイヴォークであるという見方が強い。またテストをしている様子もとらえられている。

1.5ℓ3気筒インジニウムエンジンに小さなモーターを組みあわせ、48Vのエレクトリック・アーキテクチャーから補助を受けるという仕組み。

マイルドハイブリッドそのものは2015年の「イヴォークEテクノロジー・プロジェクト」であった。イヴォーク/ディスカバリー・スポーツ/E-PACEなど前輪駆動を基本とするモデルに展開され、セールスを伸ばす目論見のようだ。

全長/全幅は大差なく、室内環境は増加

ボディサイズは大きく変わることはないもよう。つまり全長4390mm、全幅1900mmの現行モデルから大きくは変わらず。2660mmのホイールベースがわずかに伸びる程度で、これはジャガーE-PACEの2681mmという数値が参考になる。

トレッドは大きくなり、リアのトレーリングアーム方式のサスペンションは調整される。言うまでもなく、これらの改善は後部座席の居住スペースを増やすためである。

直列4気筒のインジニウム・ディーゼルならびにガソリンユニットが次期イヴォークに搭載されることは容易に想像できる。ディーゼルの場合150ps〜240ps、ガソリンが240〜300psほどになるだろう。

トランスミッションはZFのものをソースとする9速オートマティック。オフロードに照準をあわせた技術をもちいるのは、イヴォークをたんなる「SUV風」のクルマではないというアピール。同社が長年プッシュしている「credibility(頼れるクルマ)」というキーワードからもそれが伺える。

価格はもっとも安価なもので3万3000ポンド(508万円)。もっとも多く売れるもので4万ポンド(620万円)程度になると予想される。コンバーチブルも、標準モデルが販売された直後から加わるだろう。

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