立憲民主党の蓮舫参議院議員(写真:つのだよしお/アフロ)

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 少し遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 今年の通常国会(常会)は、1月22日に召集されることになりました。会期は150日間で、6月20日までとなる見通しです。通常国会は毎年1月中に召集され、新年度予算案と関連法案を中心に審議しますが、野党側はどうしても「森友・加計問題」を取り上げたいので、質問時間などをめぐって、しばらく応酬がありそうです。

●小池百合子が真っ先に“排除”した大物3人

 昨年は10月の総選挙でバタバタでしたが、その後は永田町も落ち着いてきて、ほんの少しですが、例年よりもゆっくり年末年始を過ごすことができた秘書も多かったと思います。

 しかし、一部の秘書たちは相変わらず多忙な日々だったようです。1月14日には希望の党と民進党の統一会派結成の動きが報じられ、17日には早くも見直しの動きが伝えられました。

 今や参議院議員しか所属していない民進党は、存続に向けて衆議院の会派との合併を模索していました。勝手を知っている希望の党と立憲民主党にラブコールを送っていたようですが、希望の党と立憲民主党が一緒になれるはずがありません。

 昨年の総選挙のゴタゴタを思い出してください。当時の民進党の前原誠司代表が、突如として小池百合子東京都知事率いる希望の党との合流を発表。その後、希望側から出たとされる「排除リスト」なるものが出回り、リストに名前が載っていたとされる立候補予定者は出馬のメドが立たず、やむなく立憲民主党を結成して出馬したという経緯がありました。

 そもそも、このリストは真偽も出所も不明で、「野党を混乱させるために自民党が怪文書のように拡散させたのでは?」という説まで出たほどです。一方で、妙な信憑性もありました。名前が載っていたとされる候補者たちは希望の党の第1次公認リストから外されていたので、世間のみなさんも信じてしまったのでしょう。

 希望の党の幹部だった若狭勝さんが総選挙後に語った話によると、小池さんから口頭で3名の「排除予定候補者」の名前が告げられ、若狭さんは、その3名については了承したそうです。

 しかし、その後は話に尾ひれがついてしまい、「排除予定者」が勝手に増え、しかも「リスト」にまでなっていったようです。ちなみに、その3名とは、菅直人、野田佳彦、赤松広隆の各候補者だったそうですよ。

●蓮舫、立憲民主党入りの舞台裏

 昨年暮れに、民進党の蓮舫元代表(参院東京選挙区)、山尾志桜里衆院議員(愛知7区)、風間直樹参院議員(新潟選挙区)、有田芳生参院議員(比例代表)、江崎孝参院議員(同)の5人が立憲民主党に入党したことが報じられました。

 これにより立憲民主党は61人となり、衆参両院の合計で民進党(57人)を上回って野党第1党となりました。民進党から立憲民主党への移籍を考えている議員はまだいるといわれていますから、さらに人数が増えるかもしれません。

 蓮舫議員の移籍に関しては、民進党への離党届より先に立憲民主党への入党届が承認されたため、一時的に「二重党籍」になっていました。その後、1月10日に民進党への離党届が受理されましたが、離党に際しては誰からも慰留されず、引き留める電話すらなかったそうで、本人は「みんなひどい!」と愚痴っていたようです。そもそも、代表を務めていたときに自身の二重国籍問題で党の信用を失墜させたことが民進党の迷走を加速させたにもかかわらず、です。

 また、蓮舫議員は最初は希望の党に行こうとしていたようで、実際にアクションも起こしていました。しかし、野田さんが排除されたためにあきらめたそうです。もはや、思想も何もあったものではありません。

 一方、希望の党はすっかり支持率が落ちて存在感が薄くなりました。民進党と統一会派を結成すれば野党第1党になる計算ですが、党内での協議が決裂している状況です。あれだけの逆風のなか希望の党公認で当選した議員たちは「実力者揃い」といわれており、強気な方が多いらしいですからね。今後も、このゴタゴタを永田町から伝えていきます。

 ちなみに神澤は、個人的には完全無所属だった中村喜四郎衆院議員の無所属の会への会派入りのほうが気になっています。中村議員は逮捕・懲役の前科というハードルがありながらも当選14回で落選経験がなく、「選挙の神様」ともいわれています。新人秘書はよく「中村喜四郎の選挙を間近で見て学んでこい!」と言われるほど、ものすごく組織がしっかりしている後援会があるのです。

 しかし、完全無所属では質問の時間ももらえず、メディア嫌いでも有名なので、国会では姿を見ることもまれでした。その中村議員が会派に所属するということは、質問する姿を見られるかもしれないということです。国会女子たちは、今からワクワクしています。

 冬季オリンピックまで、もう少しとなりました。安倍晋三首相の開会式の出席問題、北朝鮮のミサイルや韓国の従軍慰安婦問題への対応など、内政も外政もいろいろありそうですね。

 今年もよろしくお願いします。
(文=神澤志万/国会議員秘書)