再生710万の神業! ロナウジーニョ、“4連続バー直撃”再脚光「インターネットを破壊」

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現役引退を受け、2015年にリマスターされた動画に海外メディアが再注目

 元ブラジル代表MFロナウジーニョが現役引退を正式発表し、世界中から惜しむ声が届いている。

 世界屈指のファンタジスタは卓越したテクニックで数多くのファンを魅了してきたが、かつてアップされた動画が710万回以上も再生されており、海外メディアは「インターネットを破壊」と称賛するなど再び脚光を浴びている。

「ロナウジーニョがインターネットを破壊した日」と特集を組んだのは、スペイン紙「マルカ」だ。その映像は本物か偽物かで論議が起こるほどセンセーショナルなものだった。2005年、スポーツブランドのナイキが当時バルセロナに在籍していたロナウジーニョを起用したプロモーション動画を展開して話題となり、2015年にリマスターされた映像も現在再生回数が710万回を超える大ヒットとなり世界を震撼させた。

 映像では、担当者が金色のスーツケースで新シューズを運ぶと、グラウンドで待っていたロナウジーニョが着用。感触を確かめるように芝生を歩くと、タッチライン際に置いてあったボールでリフティングを開始する。華麗な足技を披露しながら、そのまま中央へゆっくり進むと、ボールを一度も落とさずにエリア外からボレーシュートを放った。

 天才が凄みを発揮したのはここからだ。そのボレーシュートをクロスバーに直撃させると、ボールは再びロナウジーニョの元へ舞い戻り、胸トラップからリフティングを再開。そのまま同じようにボレーシュートを放つと、またクロスバーを直撃してボールが戻ってくる。最終的に四度もクロスバーに当て、さらに一度もボールを落とさずに元の場所へ戻るという神業を披露した。

CGか否かの議論「本物でなかったとして…」

 マルカ紙は「バルセロナの選手は、神秘的な黄金のシューズで何度も驚くほど正確なキックを見せた」と記しており、ロナウジーニョの現役引退を受けて「(2005年当時)このビデオが100万回の視聴に初めて達したビデオであることを思い起こさせた」と伝えている。

 また英スポーツメディア「スポーツ・バイブル」は、映像がCGか否かを巡って議論になった過去があることを紹介しつつ、「正直なところ、ロナウジーニョの狂いのない正確性が本物ではなかったとしても、あなたがビデオを楽しむことを妨げるだろうか?」と投げかけている。

 希代のファンタジスタが見せつけた神業は、いつまでも色褪せることはなさそうだ。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images