昨年9月に発売されたVAIO S11/S13に追加モデルが発表されました。これまで第7世代インテルCoreプロセッサーを搭載していましたが、ついに第8世代インテルCoreプロセッサー搭載モデルが選択できるようになりました。それに合わせて、VAIO S11に新色ピンクがラインアップ。さらに特別モデル『ALL BLACK EDITION』が用意されました。ロゴやヒンジ部分、梱包されている箱まですべて黒ずくめというこだわりようです。本日9時からVAIOストアやソニーストアオンラインで予約が開始され、最短で1月26日に手元に届きます。ソニーストア直営店では、それぞれのカスタマイズモデルを先行展示します。

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▲VAIO S11にのみ新たに投入されたピンクボディー。

▲今回特別モデルとして登場した『VAIO S11 | ALL BLACK EDITION』。

単に「第8世代を搭載しました」だけじゃないのがVAIOのこだわり


今回のキモは、ボディーはそのままでインテル第8世代プロセッサーを搭載したことです。Core i7-8550U(1.8GHz / 最大4GHz)とCore i5-8250U(1.6GHz / 最大 3.4GHz)の2つのプロセッサーが新たに選択できるようになりました。もちろん従来の第7世代プロセッサーもこれまでどおり選択可能です。


▲システムのプロパティを表示。Core i7-8550U搭載モデルで16GBのメモリー搭載だということがわかる。

そして、単に最新CPUを搭載しただけではありません。VAIO独自のチューニング『VAIO TruePerformance』(以下VTP)によりパフォーマンスアップを図っていいます。これはVAIO Zでのノウハウを活かし、第8世代プロセッサー搭載モデルにのみ施されています。

このVTPは、インテルターボ・ブースト・テクノロジー2.0をより長時間、高いレベルで継続的に動作させるためにチューニングしたものです。CPUの動作は、アイドル時に負荷がかかる作業をすると、一旦システムの放熱能力を超えた最大パフォーマンスで動作し、そのあと継続可能なパフォーマンスレベルへ落として動作します。この継続可能なパフォーマンスレベルを向上させることで、より高いパフォーマンスが得られるわけです。


▲VTPの概念図(VAIOの資料より)。いったん最大パフォーマンスで動作したあと、持続可能なパフォーマンスに落ちる。この持続するパフォーマンスレベルを上げることで、処理能力をアップさせている。

そこで、電源強化とCPUパッケージパワーのリミット値を調整しています。それに伴い放熱用のヒートパイプの熱輸送力を従来モデルより33%向上させ、放熱用フィンの熱交換率を10%向上させることでCPUが高温になることを防いでいます。また、ファンの回転数テーブルもチューニングしており、放熱力の向上を図り、パフォーマンスレベルが向上しても維持できるようにしています。


▲ヒートパイプから放熱用フィンの性能を向上。ファンの回転数も調整している。

これにより、通常よりも高速に処理できるようになっています。実際、Cinebench R15で計測したところ、1.14倍程度の向上が確認できました。数値的に見るとちょっとの差のように思われるかもしれませんが、実際ベンチマーク動作を見ていると明らかに処理が速いことがわかります。


▲VAIO S11のCore i7-8550U搭載、メモリー16GBのモデルでCinebench R15を実行。パフォーマンスアップが実感できるぐらい差はある。


▲PCmark10でも計測。こちらの差はCinebenchよりも小さかった。

ちなみに、今回お借りできませんでしたが、VAIOの資料によるとCore i5-8250Uモデルでも同様の傾向で、Core i7-8550UでVTPなしよりCore i5-8250UのVTPありのほうが性能は高くなるとのこと。そうなると、値の張るCore i7を諦めてCore i5を選択するというのもありかもしれません。

このVTPは、オン/オフが可能です。VAIOの設定ツールから「CPUとファン」で「パフォーマンス優先」にするとVTPがオンになります。この状態のままにすると、S11で約1時間、S13で約30分駆動時間が短くなるので、CPUパワーを使いたいというときにオンにするといいでしょう。


▲VAIOの設定ツールからとは記載されていないが、「パフォーマンス優先」を選択するとVTPがオンになる。

また、第7世代モデルとの違いは、メインメモリーの転送速度が1866MT/sから2133MT/sにアップ。重量は、サーマル部品の追加により約10gアップしていますが、持った感じは違いがわかりませんでした。

特別感が得られる真のブラックモデル

すべてがブラックなALL BLACK EDITIONは、Core i7-8550U搭載モデルのみの販売で、ボディーカラーは従来と同じブラックですが、天板のロゴ部分とヒンジ部分のエッジ、チルトアップ時に机と接触するゴム足しが黒く塗られています。また、梱包パッケージも中身までブラックの仕様。クリーニングクロスももちろんブラックになっています。


▲ロゴとヒンジ部分が黒塗りに。ゴム足も黒くしている。


▲梱包パッケージも黒ずくめ。

価格はVAIO S11/S13のカスタマイズモデルが15万6800円(税別)より、VAIO S11/S13 | ALL BLACK EDITIONのカスタマイズモデルが22万5800円(税別)より(いずれもVAIOストアの価格)。筆者のように9月発売早々予約して手に入れた人にとっては、「第8世代が出るのかよ!」と心のなかで叫んでいることでしょう。しかも価格差はわずかなので、第8世代を選ばない手はありません(第7世代のCore i7は販売終了)。

今回の独自チューニングはCPUが4コアだから成立するそうで、2コアだとあまり効果が得られないとのこと。そのため第8世代プロセッサーのみにVTPが設定されています。

ちなみに、VAIOによりますと9月に発売された新VAIO S11/S13で、一番売れたカラーはブラック。次にブラウンと新色が入ったそうです。筆者もブラウンですが、今回出たピンクは女性が選びやすい色、ALL BLACK EDITIONは、黒ずくめで意外とカッコイイので、Core i7-8550U搭載の最高性能を求めている人にはお勧めです。やっぱり他の人と違うものをもつという優越感を掻き立てられますね。

実際に使ってみたレビュー記事は、別途掲載します。

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