Image: SLASH GEAR

ゲーム『スペースインベーダー』のようですが…… 話が大きくなりそうかも。

人類が打ち上げた人工衛星がお払い箱となり、回収する術もなくそのままスペース・デブリとして宇宙空間を漂っている…… という話を聞いたことはありますでしょうか?

これらは別の衛星やロケット打ち上げの邪魔になるだけでなく、何かの拍子で地上に墜落して大事故に繋がることもあるそうです。地上の私たちが関心を向けることはほとんどありませんが、宇宙開発にとっては深刻な問題を引き起こす可能性のある、とっとと始末しておきたい懸念材料なんですね。

そこで中国の科学者たちが提唱したのが、宇宙にレーザーステーションを飛ばして、レーザー光線でスペース・デブリを破壊するというアイデア。Optik誌に発表された論文「Impacts of orbital elements of space-based laser station on small scale space debris removal」(宇宙空間に設置したレーザー・ステーションが小規模スペース・デブリを除去する際の軌道要素への影響)にて、このレーザー作戦がどれほど効果的なのかシミュレーションしています。

このアイデアは、レーザーでスペース・デブリを完全に消滅させるのではなく、細かいパーツに破砕することを目的としています。ただ、その破壊的な特性もあって、SLASH GEARは「中国が宇宙兵器を開発し、アメリカの人工衛星を落とそうとしているのでは?というアメリカ政府の不安を増大させるだろう」と懸念しています。

これは先月アメリカ戦略軍のジョン・E・ハイトン将軍が、同様の装備を開発しようとしているとして、ロシアを責めたのと同じ構図。スペース・デブリの除去は重要課題ですが、暗黒面に堕ちてリアルな『星珠大戦』が起こらないよう各国気を付けていただきたいものです。



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Source: SLASH GEAR, Science Direct

(岡本玄介)