フェラーリがEV開発を計画中か。マルキオンネ会長「2019年までに全車にハイブリッドを用意、そこからEVは簡単」


米デトロイトで開催の北米国際オートショーより。フェラーリNVのセルジオ・マルキオンネ会長が将来EVフェラーリを作る可能性を語りました。マルキオンネ氏は「人々は、テスラの走行性能に感銘を受けている。イーロン(・マスク)が作り上げたものを悪く言うつもりはないが、我々にも同じものは作れると思っている」と語ります。そして自身が掲げる2019年までには何らかの格好ですべてのモデルをハイブリッド化するとの方針を示し、「そこ(ハイブリッド)からEVへ行くのは簡単」だと豪語しました。

フェラーリの前会長、ルカ・ディ・モンテゼーモロ氏は、もしフェラーリがCO2排出や環境に配慮したところで、その主要な顧客層へのアピールポイントにはなりにくいと考え、EVに対して否定的な見解を示していました。ただ、エンジン付きのハイブリッド・フェラーリに関しては「我々の未来でなければならない」として、2014年には限定モデルながらハイブリッドモデルを出荷しています。

Bloombergは、バッテリー駆動のフェラーリが登場すれば、テスラのセールスを奪うことができるだろうと予測します。テスラは現在Model Sに加えてRoadsterを発表し、高級EV市場で他社の数年先を独走しています。一方、フェラーリはといえば、マルキオンネ体制になって以降はラインナップの拡充などブランド強化に集中してきました。

マルキオンネ氏は、現在主流の内燃機関のみの自動車は、2025年までに市場の半分以下になるとして、自動車メーカーが自らを改革するのに10年もかからないだろうとしました。またプレミアムブランドは市場が変わっても自身の顧客を得られるだろうが、そうでない自動車企業はテスラなどのEV専業メーカーや自動運転メーカー(Waymoなど)といった新たな勢力との戦いを勝ち抜かなければならないとの予測を示しています。

フェラーリは将来のEV開発計画を公式に発表していません。しかし噂されるEVスーパーカーが登場すれば、その性能でも市場でも、少なくともテスラのフラッグシップモデルに後塵を拝するようなことはなさそうです。

訂正:初出時、マルキオンネ氏およびモンテゼーモロ氏をフェラーリCEOと記しましたが、正しくは会長でした。お詫びして訂正いたします。