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15日、あるTwitterユーザーが、日本に「技術後進国になってる自覚が無い」と指摘し、大きな反響を呼んでいる。

同日放送の経済情報番組「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京系)では、「IT立国」「電子国家」として注目を集めるエストニアの試みを特集。なんでも、同国政府のサイト「エスティー」では、「住所変更」「納税」「投票」といったあらゆる手続きが行えるというというのだ。

サイトへのログイン方法は、政府が発行する個人IDカードを端末に挿入し、4桁の暗証番号を打ち込むだけ。このため、市役所に行かなくてはならない日本と異なり、自宅のPCで空いた時間を利用し、手続きを済ませることができるという。

こうした施策により、同国の行政サービスの99%が電子化され、区役所の窓口職員はわずか3人、コストも4分の1以下に激減したそうだ。

日本の保険大手である東京海上日動火災保険は、そんなエストニアのIT企業と手を組み、保険金支払い手続きの円滑化を計画中だ。かつて事故に遭った場合、被害者が病院や保険会社と書類をやり取りする必要があったため、保険金受け取りまでに平均2カ月以上もかかっていた。今後、安全に情報を送信できるエストニア企業の技術を用いて、病院と保険会社が電子情報を直接やり取りする仕組みに変更。それにより、保険金支払いが約1カ月も短縮されるそうだ。

同社IT企画部の明道仙丈氏は「従来も電子化は検討していたが、病院と、安全にデータを交換するのが難しかった」「今回、エストニアの技術でできる」と明かす。対して、協業相手であるエストニア人技術者のひとりは「日本に、このシステムがないことに驚いた」「日本は発展しているイメージだったから」と漏らしていた。

ユーザーはこうした番組内のキャプチャ画像を投稿するとともに、「既に技術後進国になってる自覚が無い日本と、先進国エストニアの差がコレである」と評したのだった。

このツイートは、17日11時の時点で2万3000件以上のリツイートと、2万4000件以上の「いいね」を集めるなど、ネット上で大きな話題となっている。
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