農林水産省が「働き方改革」の一環として、文書作成に使用するソフトをマイクロソフト「Word」に統一する方針を決定。1月から切り替えを進めているというニュースが報道された。

「Word」を使うなんて当たり前では…? という疑問も浮かぶが、農水省では文書作成の業務に「一太郎」というソフトを使用していたという。一太郎とは、ジャストシステムが1985年から販売している文書作成ソフト。かつてはトップシェアを誇っていたものの、ウィンドウズの普及に伴いWordを使用する人が増え、シェアは激減。

しかし、官公庁では2018年になったいまなお一太郎を使う場合が多く、農水省も例外ではなかった。一太郎の操作経験がない若手職員が増加し、若手から「Wordに統一してほしい」と要望があったため、今回の「改革」に踏み切ったという。

この報道に対して、Twitterでは

“一太郎なんて久しぶりに聞いた。今の高校生とか知らないんじゃない?”
“一太郎!!!お前農林水産省で生きてたのか!!!”
“すげぇな農林水産省!一太郎がまだご存命だったのか!”

と、一太郎を懐かしむ声がある一方で、

“平成を「一太郎」で走り切ろうとしてた農水省ヤバい”
“これ、信じられないけど、省庁はそうなんだよね。弁護士業界も一部一太郎が幅を利かせてるけど、そのためにわざわざ一太郎ソフトも入れなきゃならなくなるので、早くワードに統一して欲しい。”
“Officeを導入することを普通「働き方改革」とは言わない”

とツッコミの嵐が巻き起こっている。

また、この「働き方改革」の理由として、「スマートフォンで閲覧しやすく、外出先でも仕事ができるため、業務の効率化と残業代削減が見込める」とされているのだが、

“持ち帰り仕事だったり公文書の持ち出しだったりを肯定してるようで、別の意味で危うい気がする”

という、冷静な指摘も。

ネット上では「一太郎のファイルをWordで開く方法」といった、一太郎に悩まされる人々の存在を感じさせるハウツーが数多く確認できる。官公庁の職場の古い慣習に苦悩する若手が少しは減るとよいのだが…。
(飛鳥 進)

■関連リンク
文書作成、ワードに統一=効率化で働き方改革-農水省:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018011300400&g=pol
日本語ワープロソフト 一太郎2018 | ジャストシステム
http://www.justsystems.com/jp/products/ichitaro/