京急電鉄はこのほど、KQuickのフィーチャーフォン(通称:ガラケー)向けサービスを終了することを発表した。

【こちらも】京急、世代間ホームシェア事業を開始 NPO法人と提携

 京急線には、朝と夕方・夜間の通勤時間帯に運行している座席指定列車「モーニング・ウィング号」「ウィング号」がある。乗車券に300円の座席指定券(ウィングチケット)を追加することで乗車でき、割安感から利用者が多い。「KQuick」はパソコンやスマートフォンからウィングチケットを購入できるサービスで、発車1分前まで購入できる便利さも手伝って、サービス開始から半年で1万人超が会員登録する同社のアプリでも人気が高い。

 このタイミングでのサービス終了には理由がある。ひとつは近年の割賦販売法の改正によって、クレジットカード決済における国際セキュリティ基準の遵守が企業側に義務化されたことだ。通信でやり取りされる顧客情報を、より安全に保護するためのもので、KQuickにおいても国際セキュリティ基準を遵守する事とした。

 しかし、フィーチャーフォンではほとんどの機種で国際セキュリティ基準が求める通信の暗号化方式に対応しておらず、法律上、Wing PassやWing TicketをKQuickで購入することができなくなる。

 また、外的要因も終了に拍車をかけたと言えそうだ。ドコモをはじめ日本の大手メーカーは、2017年以降フィーチャーフォンの生産を終了すると発表した。これに伴いフィーチャーフォン用の部品を調達するのが困難になったことや、専用のOSやアプリを開発するにあたっても費用対効果が低くなってきたことなどから、多くのアプリでフィーチャーフォン向けサービスについて終了しているということがある。

 今後、KQuickのフィーチャーフォン向けサービスは、Wing PassおよびWing Ticketの発売を2月28日で終了し、サービス自体は、3月30日の終了を予定している。Wing PassとWing Ticketは引き続きパソコンまたはスマートフォンで利用可能だ。