ロケットの形状(イプシロンロケット) 。(画像:JAXA発表資料より)

写真拡大

 GSユアサグループに属するジーエス・ユアサテクノロジー社は、同社の宇宙用リチウムイオン電池が宇宙航空研究開発機構(JAXA)の打ち上げるイプシロンロケット3号機と、同ロケットに搭載される高性能小型レーダ衛星「ASNARO-2」に採用されていることを発表した。

【こちらも】国際宇宙ステーションで謎の細菌、地球外の可能性も

 イプシロンロケット3号機のリチウムイオン電池は、JAXAからの開発依頼を受けて、ジーエス・ユアサテクノロジーがIHIエアロスペース社との契約関係のもとに開発したものである。名前は「ロケット共通リチウムイオン電池」。ロケットの制御系機器などに電力を供給するためのものだ。

 一方、「ASNARO-2」に搭載されるのは、ジーエス・ユアサテクノロジーのGYT製の宇宙用リチウムイオン電池「JMG050」(50Ah)。なお、人工衛星は基本的には太陽電池で稼働するものではあるのだが、軌道上で地球の陰に入り日光が届かなくなる時期というものがある。リチウムイオン電池が搭載されるのは、その期間に電力を供給するためである。

 ASNARO-2は経済産業省のASNARO(Advanced Satellite with New system Architecture for Observation)というプロジェクトの中核となる、小型・低価格地球観測衛星である。

 同社の宇宙用リチウムイオン電池は、2000年代初頭に開発されて以来、国内外の様々な宇宙機に採用されている。ちなみにその中には、現在実証運用中の「ASNARO-1」(高性能小型光学衛星)も含まれる。

 ジーエス・ユアサテクノロジーは特殊用途の電池・電源を開発・製造販売する企業である。宇宙だけではない。陸・海・空を制覇する。水深6,500メートルから上空3万6,000キロメートルの宇宙空間までだ。同社は、今後とも宇宙開発事業への貢献を続けていく意気込みを語っている。