質のいい睡眠でエネルギーを充電?心地よい生活を

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良質な生活のため、よい睡眠を

昨年「睡眠負債」という言葉が話題になりましたが、よい眠りは心身両面の健康に欠かせないもの。どんなに一生懸命トレーニングをしても、その後よい眠りをとらないと、体にその成果が反映されません。でも私達が生活している環境は、暗くなると寝るという自然のリズムからはかけ離れたものになっています。

美容にも健康にも必要な良質の眠りを、5000年以上インドで受け継がれてきた「生命の科学」アーユルヴェーダの知恵を借りて手に入れましょう!

睡眠で自律神経を調整

生活を整えて体と心を健康にするための古代インドの生活の知恵・アーユルヴェーダでは、睡眠を食事同様に大切に考えます。質のいい睡眠により疲れを癒やし、エネルギーを充電するだけでなく、自律神経を整えることもできるのです。その結果、腸内環境や思考もよい状態になっていきます。

ここではアーユルヴェーダによる、質のよい睡眠のための三つのメソッドをご紹介します。

01. 頭皮マッサージ

最初にご紹介するのは、癒やしてくれる頭皮のマッサージです。行った後シャワーを浴びたら寝落ち確実!頭皮の老化を防いでくれるセサミオイル(20cc程度)を、湯せんで温めて使います。

オイルを頭頂部に三回に分けて垂らし、優しく揉むようにして全体に行き渡らせます。髪を引っ張り上げて頭皮を刺激し、耳まわりもしっかりマッサージ。耳の中のツボも刺激します。 手軽な頭皮マッサージ、歯磨き感覚で取り入れたいですね。

02. ベッド周りの環境を整える

寝る前にスマートフォンを見るのが良くないことは、最近ではよく知られてきています。その理由は、スクリーンの光が脳に刺激を与え、自然な眠りをもたらすホルモンである「メラトニン」の分泌を妨げてしまうから。寝室にはできるだけ電気製品を置かず、刺激を少なくしたいもの。暗くすることも大切です。

また、アロマオイルを使うとリラックスできます。就寝前は、神経を落ち着かせるラベンダーがお勧め。環境を整えることで、よい眠りを得られますよ。

03. 呼吸法、瞑想をやってみる

刺激が多い現代、いつも頭が忙しく働いていることがよい眠りを妨げていることも…頭を空っぽにするには、呼吸法や瞑想を行うといいですよ。「私にできるの?」と思うかもしれませんが、実は手軽にできるものなのです。難しく考えず、時間や場所を選ばなければ、飛行機の中やお風呂の前など、タイミングはいくらでも見つかるもの。

瞑想前に適している呼吸法は、「ナディーショーダナ」。左右の鼻を交互に押さえ、片鼻で呼吸して体内の陰陽バランスを整えます。リラクゼーション効果がある上、意識が呼吸に集中するため、瞑想に入りやすい状態に。瞑想で意識のスイッチをオフにした後なら、質のいい睡眠に入れます。

一日の活動の質は、実は睡眠の質にかかっています。自分に合った方法で、快眠を目指しましょう!
ライター:沢田聡子
出典:『Yogini』vol.52 「アーユルヴェーダの知恵で浄化!自然体で生きる方法」(監修:福田真理/米国ナショナル・アーユルヴェーディック・メディカル協会の日本唯一の認定プロフェッショナル・プラクティショナー)