試合を動きやすくし
決着を早めるタイブレーク制

 1月10日、日本高等学校野球連盟(高野連)が大きな決断を下した。今夏の選手権大会からタイブレーク制度を導入するというものだ。昨年9月に春の選抜高校野球(3月23日開幕)での導入は決定していたが、夏の選手権大会(8月5日開幕・地方大会を含む)でも適用されることが決定したのだ(選抜、選手権とも決勝戦はタイブレークを行なわない)。選手権大会は今夏で第100回、選抜大会は今春で第90回を迎える。この節目を機に大きな改革を断行したわけだ。

 新たに導入されるタイブレーク制とはどういうものなのか。

 タイブレーク制とは試合を長引かせないために取るルール。今回決定された高校野球のタイブレークは延長12回で試合の決着がつかなかった場合、13回表から走者を1塁と2塁に置いてゲームを始める。無死1・2塁で攻撃側は得点チャンス、守備側は失点のピンチという状況をつくるわけだ。打順はそのままで2塁と1塁の走者には打席に入る打者の前の打順の選手が入る。高校野球では、この状況なら打席に入るのがよほどの好打者でない限り送りバントになる。バントが成功すれば1死2・3塁。ヒットが出れば御の字だしスクイズでも点が入る状況で、試合が動く可能性が高い。延長戦は膠着状態になりがちで、こうして試合を動かすことで決着を早めようというわけだ。

 タイブレーク制導入の理由はまず選手の健康面への配慮。延長が続けば投手はそれだけ多くの球数を投げることになるし、野手だって緊張感を長く持続させなければならないため負担は大きい。早く決着をつけるルールを設けることで、その疲弊を防ごうというわけだ。また、大会をできるだけスケジュール通りに進行させたいという意図もある。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)