【ソウル聯合ニュース】中国当局による韓流コンテンツの締め出しや、日本におけるブームの冷え込みにもかかわらず、昨年、世界の韓流ファンが前年比約1400万人増加したことが15日、分かった。 

 海外交流事業を担う政府系機関、韓国国際交流財団がまとめた「2017地球村韓流現況」よると、昨年12月に112カ国・地域の韓流の状況を調査した結果、92カ国・地域に1594の同好会があり、7312万人の会員が活動している。前年の調査では88カ国・地域の1635の同好会で5939万人が活動していたため、同好会の数は減ったものの地域や会員は増えたことが分かる。 

 昨年の調査で韓流ファンの数は世界の人口ランキングで20位のタイ(6841万人)の人口より多く、韓流が世界の主流文化に浮上したこと示している。大陸別ではアジア・オセアニアが4423万人で最も多かった。

 中国では前年の2750万人から2657万人に減った。米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備を巡り韓中関係が悪化し、中国当局によって韓流コンテンツが締め出されたことが影響した。昨年、中国への韓流コンテンツの輸出は7億ドル(約774億円)減少した。 

 中国での減少は新しい市場の開拓につながり、ロシア(320万人)、アルゼンチン(140万人)、チリ(130万人)、スペイン(390万人)などで韓流ファンの層が厚くなった。

 中華圏の台湾(250万人)と香港(160万人)でも韓流ファンが増加した。香港の人口の約10%が韓国を訪問し、規制により韓国を訪問することが難しくなった中国人が韓国の商品を購入するために香港を訪れた。台湾ではIT企業の広告に初めて韓国の俳優が登場した。

 日本でもブームの冷え込みにより、同好会の会員数が2年連続で減少し、18万人から13万人になった。ただ、韓流コンテンツ消費では世界1位を維持し、K-POPや韓国料理、化粧品などの輸出は増加した。昨年日本に輸出された韓国化粧品は174億円で2015年に比べ30%増加した。 

 ジャンル別ではK―POPが相変わらず人気だが、食べ物や旅行、伝統文化などのコンテンツに広がりを見せ、単純なマニア層だけでなく、韓国に親しみを感じる層や、韓国をよく知る知韓派も増えていることが把握された。

 韓国国際交流財団の李是衡(イ・シヒョン)理事長は「今回の調査結果は中国と日本での韓流が停滞しているものの、北米・中南米・中華圏など新しく浮上する地域が代案になりえることを示している。韓流産業の関係者が過度な中国依存から抜け出し、多角的に活路を模索してほしい」とコメントした。