銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、自分は追うタイプで、好意に思ってくれる人を好きになれないというご相談。佑雪さんが持論を展開します!

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子

【クラブ佑雪】vol. 19

「追いかけるのが好きで、結婚できません」

自分にあまりやさしくしてくれない彼を追いかけているのが好きで、自分を好いてくれる人を思い続けることができません。結婚するには思ってくれる男性のほうがいいとわかっているのですが。

(じゅり 33歳未婚 会社受付)

男性恐怖症かも。克服すれば、簡単にできるはず。

わかります。ツンデレくんを追いかけるのって、少女漫画の王道ですもんね。わたくしもそういうストーリー立てにはキュンキュンするので、わかるんですよ。でもね、結婚にキュンキュンはいらないんです。

結婚するだけなら、その場の勢いだけでもOK。結婚の継続に必要なものは二人で暮らしていけるだけの生活費。今後、子どもなり、介護すべき親なりを含めたお金を含めたもろもろの今後の計画。子どもがほしいなら、そのための行動。一番大事なのはそういったことをきっちり話し合っていくための人間としての信頼関係かと。追いかけるのが好き! という要素は結婚生活にまったく必要ないんです。

で、振り向いてくれないひとを追いかけるのが好きという女性は、たいがい、どこかで男性恐怖症のように思うんです。大人の女として、男を受け入れることができない、少女性が高い方。だから自分を欲する男と違って、性欲むき出しで襲ってこない安心感をツンデレ男に感じてしまう。もしくは、ご自身にコンプレックスがあるため、お相手に素の自分をさらけ出せないパターン。振り向いてくれない男には、自分をさらけだす機会がないのですから、それで安心という。

でも、結婚って親親戚を含めたみなみなさまのご了承を得て、お相手の性欲を公式に受け入れることだったりもしますし、素の自分をさらけ出さずに生活するのは不可能じゃないですか。わたくしの予想ですが、じゅりさんは男性恐怖症を克服して、自分の素をさらけ出せるようになれば、えっ? というほど簡単にすてきな方と結婚できるはずですよ。年も改まったことですし、ひとつご自身と向き合って、これらの問題を解消されてはいかがでしょうか。

※ お悩み募集しています。お気軽ににどうぞ!

(C)shironosov/Gettyimages