加齢とともに脳が衰えていくのは周知の事実ですが、脳の衰えで起きる現象は「記憶力の老化」ではなくて「感情の老化」であることをご存知でしょうか。年を重ねるごとに怒りっぽくなったり、無気力になったりといった傾向のある人は、脳の老化で感情が弱っているのかもしれません。この記事では、感情の老化を招く「前頭葉の委縮」について見ていきます。

脳の老化は前頭葉の委縮に関係している

老化現象で脳が衰えていると感じるとき、記憶力や学習力の低下を感じる人が多いでしょう。ですが実際に衰えているのは、物事の判断や理性を司る「前頭葉」の方です。前頭葉は、感情や意欲といった人の気持ちを大きく左右しています。人は脳が老化し始めるとき、まずこの前頭葉が委縮し始めます。前頭葉が老化で委縮し始めると、感情が衰えて本人の性格が大きく変わってしまうのです。理性が弱くなってすぐに怒りだしたり、うつになったりといったトラブルが起きます。

感情の老化で記憶力や体力まで衰える

前頭葉が委縮し始めると、「何かにチャレンジしよう」というポジティブな意欲がなくなっていきます。ちょっと忘れっぽさや疲れっぽさを感じても、「年を取ったのだから仕方がない」と言って勉強や運動に励めないのです。その結果、認知症やアルツハイマーといった症状が起きることも。逆に意欲が健全なままであれば、読書や勉強で記憶力を保とうとしたり、運動やトレーニングで体力を取り戻そうとすることができます。つまり前頭葉の委縮が、様々な老化現象の引き金になっているのです。

脳に刺激を与えて前頭葉萎縮を予防しよう

見た目も中身も衰えさせる感情の老化は、もちろん予防策があります。大人になればなるほど毎日が同じことの繰り返しになりがちですよね。毎日に新鮮味がなくなると脳への刺激が減り、前頭葉の委縮が悪化します。そこで、いつもはしないような刺激的なことにチャレンジしてみましょう。読んだことのない本を読んだり、いつもは見ないジャンルの映画を観たり。何かのイベント事に参加して知らない人と話をするなど、新鮮に感じられることをたくさん経験して脳に刺激を与えてください。

感情の老化は若い内から防ぐべし

「脳の老化」と聞けば、「自分はまだ若いから大丈夫」と油断してしまう人もいます。が、もちろん油断は大敵。若い内から脳に刺激を与えずに生活していると、脳の老化も早くなってしまいます。何歳からでも構いませんから、とにかく脳に刺激を与え、感情の老化を防ぐことが重要です。感情さえフレッシュなままでいれば、若さを保つモチベーションが整い、見た目も中身も元気なままでいられますよ。


writer:さじや