長谷川新監督にも届け! 柳貴博、先発濃厚の北朝鮮戦でアピールに燃える

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 日本で新体制発表会やキャンプの様子が連日伝えられる中で、中国では森保ジャパンがAFC U−23選手権を戦っている。20歳のDF柳貴博(FC東京)もその一人だ。「こっちでしっかりいいプレーをして、チームに戻った時にここで得たものをしっかりと出していかないといけない」。

 すでに決勝トーナメント進出を決めている日本は、最短でも19日の準々決勝まで試合が続く。決勝まで進めば27日まで中国に滞在することとなり、つまりは新シーズンに向けて始動したチームのキャンプには遅れて参加することになる。もちろん、日の丸を背負って挑むアジアの舞台は貴重な経験だが、クラブでのスタートが出遅れることに多少の焦りや不安があったとしてもおかしくはない。

 しかも、柳が所属するFC東京は今季から新たに長谷川健太監督が就任。ベテランも若手もアピールに燃えているはずだ。昨季、柳はFC東京U−23が参戦する明治安田生命J3リーグでコンスタントに出場しつつも、4試合の出場にとどまった明治安田生命J1リーグでは「J1だとチームの雰囲気にのまれてしまうというか。なかなか難しい部分もあって、自分の持ち味を発揮できなかった場面も多かった」とトップリーグで納得のいくプレーができなかったという。

 出遅れたくない。そんな不安を吹き飛ばすためにも、日本に、そして長谷川監督に届くようなパフォーマンスを見せたいところ。柳は「まずは、ここで与えられた仕事をしっかりとこなして、アピールをして、一つでも多くの試合に出たいです」と力を込める。同年代のライバルの活躍も刺激になった。グループリーグ第2戦、FC東京でチームメイトのMFジャキットがU−23タイ代表としてスタメン出場。「俺も出なきゃまずい」と危機感を感じたという。

 グループリーグ最終戦の朝鮮民主主義人民共和国戦は、タイ戦から大幅にメンバーが変わる見込みで、柳にも今大会で初めて出番が回って来そうだ。庄司朋乃也(ツエーゲン金沢)、古賀太陽(柏レイソル)と3バックの最終ラインを支えながら、「ビルドアップが重要になってくる」と組み立てを意識したプレーを見せたいと意気込む。「(グループリーグ突破がかかる)北朝鮮は前から来ると思うので、そのプレッシャーをしっかり返すこと。前から来る相手に対して、しっかりとビルドアップでつないで行ければ、日本のチャンスが大きくなる」。まずは森保ジャパンで結果を残すことが、ひいては長谷川監督へのアピールにもつながるはずだ。

取材・文=高尾太恵子