テニスのエキシビション大会、クーヨン・クラシック。試合に臨むバーナード・トミック(2018年1月9日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)で予選突破を逃した男子テニスの悪童バーナード・トミック(Bernard Tomic、オーストラリア)が、試合後に物議を醸す発言を残したことで、元トップ選手や母国メディアから批判が集まっている。

 かつては期待の星として注目を集めたトミックだが、昨季にはテニスに「飽きた」と発言し、自身は常に100パーセントの力を競技に注いでいないと告白。昨年12月のプレーオフに出場しなかったことで、オーストラリアテニス協会(Tennis Australia)から全豪オープンのワイルドカード(主催者推薦)を得られなかった25歳は、予選から母国で行われる四大大会(グランドスラム)の本戦出場を目指していた。

 しかし、14日に行われた予選決勝で敗れ、10年連続となる全豪オープン出場の道が絶たれたトミックは試合後、「俺がやるのは金を数えることだけだ。俺の大金をな」「俺がやってきたことをお前らもやってみろ。1300万から1400万ドル(約13億〜14億円)稼ぐんだ。グッドラック、バイバイ」と嫌味なコメントを残した。

 この発言には元選手らからSNS上で厳しい非難の声が上がり、グランドスラム優勝経験者のアンディ・ロディック(Andy Roddick)氏はツイッター(Twitter)で「一度立ち止まって、いくら金が残っているか数えた方がいい」とコメント。このツイートには批判的な反応もあったが、トミックの問題は「自業自得」だと一蹴し、同情の余地はないと述べた。

 また、同じくグランドスラムで優勝した実績を誇るパット・キャッシュ(Pat Cash)氏は、トミックは「恵まれた人生」を送ってきたとし、メルボルンの地元ラジオ局3AWで「彼はまだ、キャリアで特別何も成し遂げていない。それが事実だし、ある意味悲しいことだ」と話した。

 これまでも母国オーストラリアのファンや協会と対立してきただけでなく、昨年には競技に対する愛着がなくなったと明かし、テニスはただの仕事だと発言したトミックの新たな一件をめぐっては、「傲慢(ごうまん)」「甘やかされたガキ」「負け犬」といった声がネット上で多く聞こえている。

 なかには批判がトミックの気を引き締めることにつながるとの意見もあったが、地元紙クーリエメール(Courier-Mail)は「ミリオンダラー・ベイビー」、ヘラルド・サン(Herald Sun)は「まがい物」との見出しで報じるなど、母国メディアも激しく非難している。

 地元報道によると、トミックは今後、豪テレビ局ネットワーク・テン(Network Ten)の人気リアリティー番組「I'm A Celebrity... Get Me Out Of Here!(わたしはセレブだ。ここから出せ!)」に出演する予定で、すでに14日には告知も出されている。
【翻訳編集】AFPBB News