ドルトムント名物“黄色い壁”が空席に…?ファンがボイコットを示唆した理由とは

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 2月26日に行われるアウクスブルクとの試合で、ドルトムント名物の“黄色い壁”が空席となる可能性があるようだ。1月12日のドイツメディア『スカイ』が伝えている。

 ドルトムントのホームゲームでは、サポーターグループやウルトラスがそれぞれ連携を取り合い、“黄色い壁”と呼ばれる有名なゴール裏の光景を作り出している。しかし、それを構成するサポーターたちのボイコットによって、その名物が見られない試合が出てくる見通しのようだ。

 ドルトムントサポーター連盟の“ジュートトリビューネ”が「心苦しい決断だが、納得したうえでアウクスブルク戦から距離を置く」として、2月26日の月曜日に行われるアウクスブルク戦のボイコットを発表している。

 そして、同連盟の公式声明は「この決定はチームに向けたものではない。そうではなく、我々はブンデスリーガの試合が月曜日に開催されることを受け入れられないのだ!」と続いており、日程面の不満が今回の行動に繋がったとしている。

 ドイツサッカーリーグ(DFL)は、「ヨーロッパリーグの日程の影響を考慮して」という理由で、今季からヨーロッパリーグ(EL)に参加するクラブのリーグ戦のうち、5試合を月曜日に開催している。チャンピオンズリーグのグループリーグを3位で終え、早期敗退を余儀なくされたドルトムントは現在ELに戦いの場を移している。この結果を受けて、先述のアウクスブルク戦は月曜開催になることが決まっている。

 元々ドイツ国内のサポーターたちは月曜開催に否定的な態度を示し続けており、今回のボイコットはそれを代表する形となった。ドルトムントサポーター連盟は、DFLおよびドイツサッカー連盟に対して以下のように抗議の意を表明している。

「素晴らしい雰囲気と満員のスタジアムをウリにしているブンデスリーガにとって、月曜開催は破産への道だ。誰もスタジアムに行けないような時間帯に試合を開催するということは、サッカーをサッカーたらしめているファンや、サッカーというスポーツそのものの社会的な意義に対する無関心を明らかにするものだ」