わたしたちが腹筋を鍛える際、割れた腹筋を手に入れたいという際は、当然のように腹筋運動を行いますよね。腹筋運動といえば筋力トレーニングの中でも非常にポピュラーで代表的なものではありますが、この腹筋運動は腰痛の危険性ありだということで、スポーツ界でもこれをやめさせる動きが出てきているようなのです。

発端はカナダの大学の研究報告

スポーツ界が腹筋運動の危険性に注目したきっかけは、カナダのウォータールー大学が発表した研究報告です。大学の研究報告によると、腹筋運動、いわゆる上体起こしを繰り返し行うことで脊椎に高レベルの圧迫が生じ、椎間板を損傷する危険性があると指摘しています。腹筋運動のように力が加わった状態で腰を曲げ伸ばしするような行為は、場合によってはヘルニアなどの障害にも繋がる恐れもあるとのこと。

バスケ協会で推奨しない動きが広がっている

腹筋運動の危険性を述べたカナダ大学の研究結果に注目した日本バスケットボール協会は、2016年から腹筋運動・上体起こしを推奨しないトレーニング方法として情報を共有し、全国の9地域にわたって研修会や日本代表への指導を行うなど、腹筋運動の危険性に対する喚起を広めているそうです。その腹筋の腰痛リスクは一般人だけでなく、プロアスリートの世界にも伝播しているのですね。

腹筋運動はやり方次第で腰痛リスクは下げられる

では腰痛の危険性のある腹筋運動は絶対にするべきではないのかというと、そうでもありません。あくまでカナダの大学や、バスケットボール協会は、やり方次第で腰を痛める危険性があると指摘しているだけであって、全ての腹筋運動が危険だと主張しているわけではないのです。上述したように、腰を曲げ伸ばしするような状態起こし動作は腰痛の危険性が比較的高いですが、腰に負担を生じないような動作に切り替えるだけで、腰痛リスクは抑えられるのです。

例えばシットアップと呼ばれる、上体を完全に起こすタイプの腹筋運動はまさに前者の腰痛リスクが高い腹筋運動であり、腰痛が怖い方にはおすすめできないやり方です。そこでおすすめしたいのがカールアップと呼ばれる、上半身の肩までしか起こさない腹筋運動です。これだと椎間板への強い圧迫は起こらないので、比較的腰痛の危険性のない腹筋運動だといえます。腰痛が怖い方は、シットアップのような腹筋運動は腰痛リスクが高い、カールアップのような腹筋運動は腰痛リスクが低い、ということを是非知っておきましょう。


writer:サプリ編集部