勉強や仕事のパフォーマンスを上げるために、今回、紹介するのは平常心を保つ方法です。やることはたった2つ。今日からすぐに生活に取り入れましょう!
本連載では、脳の仕組みを活用した世界水準の集中力を磨く技術が網羅されている新刊『世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる超集中術』から集中術のエッセンスを紹介していきます。

平常心がキープできるバランスのいい脳をつくる!

 現代のストレス社会において、近年注目を集めている物質があります。

「セロトニン」という物質で、その働きが人の心の健康にとって非常に重要な役割を担っていることから「幸福ホルモン」とも呼ばれています。

 たとえば、この幸福ホルモンがきちんと働いていると、精神的なストレスを受けたとしても、うまく気持ちを切り替えて心を安定させることができます。何か嫌なことがあっても、「平常心」を保ちやすくなるのです。

 他にも、幸福ホルモンが増えることで脳内のバランスが調整され、リラックスしていながら集中力は高いという理想的な脳の状態がもたらされます。

 幸福ホルモンを活性化させるためにできることは2つあります。

 1つ目が「太陽の光」を浴びることです。

 日光の刺激で幸福ホルモンは活性化します。ただし浴びすぎはよくなく、かえって減少してしまうので注意が必要です。長くても30分浴びれば充分です。特に、朝は分泌しやすい時間帯なので朝に日光を浴びると効果が高くなります。

 2つ目が「リズムのある運動」をすることです。

 リズムのある運動とはウォーキングやジョギング、ダンスといった一定のリズムを持った運動のことです。

 リズム運動で幸福ホルモンが刺激を受けて活性化するのです。激しい運動をする必要はなく、疲れない程度というのがポイントです。疲労がかえって逆効果となるからです。運動を始めて5分後から活性化するので、1回の運動は最低でも5分以上することが必要です。

 私がこの性質を知ったときにすぐに思いついて試したのが、「メトロノーム」を活用したリズム運動です。

 メトロノームとは楽器などの練習のときに使用する、「カチッカチッカチッ」というような音でテンポを伝えてくれる道具のことです。

 何か他のことに気を取られていたり人とおしゃべりしていたりしては、リズム運動の効果がなくなってしまいます。

 そこでメトロノームを利用すれば、音がペースメーカーの役目を果たしてくれてリズムに集中しやすくなるのです。

 メトロノームを使い、朝の日光を浴びながら運動すれば一石二鳥です。

 私の場合、心拍数トレーニングで使うステップ運動(踏み台昇降)用の台を利用しました。朝ベランダに出て日光の下、メトロノームの音に合わせて台に上がったり降りたりする運動を5分から10分ほど、疲れない程度に行いました。台がなければその場での足踏みでも問題ありません。

 繰り返しますが、激しい運動や長時間の運動は必要ありません。トータル30分ぐらいの運動でいいので、一日の中で時間を分散させればリズム運動の時間を見つけるのはそう難しくはないのではないでしょうか。

 メトロノームはイヤホンなどをすれば、通勤時の歩行やウォーキングのときにも利用できます。

 無理せず長期間続けて、平常心がキープできるバランスのいい「集中脳」を手に入れましょう。