男女の仲を深めるのに欠かせない、デート。

完璧だったと思ったのに、うまくいかないときもある。私たちはそんなとき、こう考える。

―あの時の、何がいけなかったのだろうか?

あなたはその答えに、気づけるだろうか。

最初は麻耶には彼氏がおり、全く相手にされていなかった誠二。しかし二回目のデートで、告白された。

麻耶の心を揺さぶった誠二の行為とは?




3年前に知人の結婚式に参列したとき、新郎側の友人に目立つ人がいた。それが、誠二さんだった。

ただ当時はお互い交際している人がおり、二次会で話は盛り上がったものの、何も起こらずに終わっていた。

しかし、友人に呼ばれて行った食事会で誠二さんを見つけて、私は思わず歓喜の声を上げる。

「あれ?誠二さん?ご無沙汰しております!覚えていますか?」

「おぉ麻耶ちゃん!久しぶりだね!もちろん、覚えているよ。」

覚えていないかな?とも思っていたので、変わらぬ笑顔を見せてくれる誠二さんに、私も思わず笑顔になった。

狭い東京での再会は“何か意味があるのかな”と思わせてくれる。妙に嬉しくなり、私たちは食事へ行く約束をした。

しかしこちらも忙しく、誠二さんの出張も重なったこともあり、中々日程が合わない。

-もういいかな。

そう思っていた矢先、ようやくタイミングが合い、誠二さんと食事に行くことになった。

しかし再会した時の高揚感は大分薄れていたので、正直このデートには何の期待もしていなかった。


低いテンションから始まった二人のデート。麻耶が誠二に惹かれた理由とは


A1:目の前にいる男性に興味があるから言う、「彼氏と別れそう」


日程決めのタイミングの悪さから最初はあまり期待していなかったが、誠二さんは意外にも手際よく店を予約してくれ、その段取りもスムーズだった。

-麻耶ちゃん、来週何食べたい?

お店決めの連絡も、きちんと一週間前に来た。

-和食かイタリアンで!
-了解。家、目黒だったよね?予約しておきます^_^

無駄な質問のやり取りもなく、恵比寿の素敵なお店を早々に予約してくれた誠二さんに、このデートに対する期待値が上がったことは言うまでもない。

デート当日、私は浮き足立って『かのふ』へ向かった。




遅れるのは好きではないため時間通りにお店へ向かうと、誠二さんは既に席に着いていた。

「麻耶ちゃん、意外に時間厳守なんだね(笑)てっきり遅れてくるかと思ったよ。」

「ひどいですね〜。よくそう言われますが、時間は守りますよ。誠二さんの方こそ、早いですね。遅刻してくるかと思ったのに!」

意外だった。

誠二さんの周囲の友人を何人か知っているが、皆時間にルーズだ。約束をしても、遅れてくる方がかっこいいと思っているのか、大概5分から10分くらい遅れてくる。

しかし想像とは違い、時間に律儀な誠二さんに私は好感を抱いた。

「女性との待ち合わせには遅刻しないよ。あ、これ出張のお土産。」

誠二さんは不意に、出張のお土産を渡してきた。

「え・・?ありがとう!」

予想外のプレゼントに、私は思わず笑顔になる。

出張のとき、自分のことを考えてくれていたと思うと、単純に嬉しい。律義な性格だな、とも思った。

そしてデート自体も、とても楽しいものだった。久しぶりの再会だったはずなのに、私たちの会話は途切れることなく続く。

「あれ?誠二さん、あの時彼女いらっしゃいましたよね?」

「うん。でももう別れたよ。麻耶ちゃんは?」

「実は...まだ付き合っているんです。でも、もう別れたくて。」

彼との仲は正直、完全に冷めきっていた。しかし別れのキッカケが掴めず、だらだらと続いていたのだ。

目の前にいる誠二さんの前で彼氏がいるとは言いたくなくて、私は“もう別れる”と言ってしまった。

「明日、早いですか?もう一軒、行きましょうよ。」

話題を変えたくて、そしてもう少し一緒にいたくて、自分から二軒目に誘う。

そして外に出た後、誠二さんに対する好感度が一気に上がる出来事があった。

「寒いから、タクシー拾おうか?あそこの大通りまで、歩ける?」

誠二さんが行きたいお店は歩いても行ける距離だったが、寒空の下歩くのは辛そうだったのだ。

「お気遣いありがとうございます!」

誠二さんは私のヒールを気遣い、“外も寒いしね”と言いながらすっとタクシーを拾ってくれた。

そしてタクシーを拾うまで少しだけ歩いていた時に、ごく自然に車道側に回ってくれた誠二さんのスマートさに、さらに彼を見る目が変わる。

少しの気遣いだけれども、さりげなくこういった行動ができる男性は、やっぱり素敵だ。


気をつけたいタクシーの中での密接度。適度な距離とは?


タクシーに乗ってからも、誠二さんはスマートな立ち振る舞いだった。

「近くて申し訳ないのですが、恵比寿の五差路の交差点まで行って頂けますか?」

誠二さんは私に対してだけでなく、タクシーの運転手さんにも気遣いできる。

比較するのは嫌だけど、今の彼は店員さんやタクシーの運転手さんに対する態度が非常に横柄で、私はデートの度に気になっていた。

それと全く対照的な誠二さんを見て、私の心は揺さぶられる。

-誠二さんって、いい人だなぁ。

「近いと、申し訳ないですよね。」

そう言いながら、私は思わず笑顔になる。タクシーの車内でも、近すぎず遠すぎない距離感を保つ誠二さん。

私はこのデートで、誠二さんの魅力が存分に分かった。


A2:デートの合間に垣間見られる優しさと人柄。それが全てを物語る


初回のデート以降も、私たちは連絡を取り合っていた。

その間に、私は彼氏と別れた。誠二さんが全ての原因ではなかったけれども、引き金になったことは事実だ。

彼とけじめをつけた後、私は誠二さんにLINEを送った。

-誠二さん、近々ご飯行きませんか?

もちろん!とすぐに返信が来て、私たちは2回目のデートが決まった。

誠二さんが予約してくれたのは、『PIZZA ジャルディーノ SAVOY 目黒店』だった。




『サヴォイ 麻布十番』は好きでよく通っているが、家の近くでこのピザが食べられるのを私は知らなかった。

「ここに『SAVOY』があったんですね〜!知らなかった!生地がモチモチで、本当に美味しい・・。ここ、通いつめちゃいそうです。」

上機嫌でピザを頬張りながら、私は本題に入る。

「実は...私、彼氏と別れたんです。」
「え・・・?そうなの!?」

動揺する誠二さんをよそに、私は自分から「好き」と言うべきか悩んでいた。でも、待っているだけでは何も起こらない。

女性の方から告白したって、いいだろう。店を後にし、目黒駅に向かうタイミングで私は思いの丈を誠二さんにぶつけてみた。

「誠二さん、今好きな人はいらっしゃるんですか?」

「え?好きな人?」

「もしいないなら、立候補しようかなぁ。」

いつの間にか、私は誠二さんに好意を抱いていた。

女は、単純である。

ちょっとした気遣いと優しさを感じられる人に、心は揺らぐ。

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デートの答えあわせ【Q】:元カノから言われた“今でもあなたが一番好き”の意味

<これまでのデートの答えあわせ【A】>
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Vol.2:2人きりで食事に行くことの意味。女性がデートの誘いに乗った本当の理由とは?
Vol.3:待ち合わせは「駅or店」どちらが正解?女が思う、ベストな集合時間と場所とは
Vol.4:男がデート中に見ている仕草。女が良いと思っていることが、仇になる?
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