長く不遇を託ってきたハメスが今年、ついに覚醒するか!? 写真はレバークーゼン戦でのゴール後。 (C) Getty Images

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 2週間のウインターブレイクを終えて、ついにブンデスリーガが再開した。それぞれのクラブは合宿において、前半戦で明らかになった問題点を集中的に修正し、武器を磨いてきたことだろう。

 
 今回は、後半戦の注目点4つを挙げてみようと思う。
 
◇ハメス・ロドリゲス(バイエルン)
 
 他の先駆けて行なわれた18節のレバークーゼン戦では、鮮やかなFKを決めて敵地での3-1の勝利に貢献し、ハメスは幸先の良い後半戦の出だしを切った。
 
 前半戦でも時折、さすがと思わせるプレーを見せていたが、ブンデスリーガ特有の競り合いの強さになかなか慣れず、中盤で不用意にボールロストする場面も散見されていた。
 
 それでもユップ・ハインケス監督就任後は、チームへの順応がスムーズに進み、規律や戦術に対する理解が高まっている。味方チームのプレースタイルも把握してきたのだろう。どの辺りまでを任せ、どの辺りから関わればいいのかのバランスが、非常に向上してきた。
 
 ボールを止める直前、ボールを蹴る直前からでもプレーを変更し、相手をいなし、かわし、相手の裏をとれる。そんな、試合展開をひとつのプレーで変えることができるハメスの存在は、チームにとって間違いなく大きな武器になる。
 
◇ペーター・シュテーガー(ドルトムント)
 
 即効性のあるアプローチを得意とする監督ではない。
 
 バイエルンとのDFBカップ3回戦では、ケルン時代によく見せた堅守速攻で勝利を狙ったが、守り切ることができないドルトムントでは、残念ながらハマらず、逆に中途半端なポジショニングを衝かれ、序盤から何度も相手にシュートチャンスを許してしまった。
 
 とはいえ、じっくりとクラブ、チーム、そして選手と向き合い、最適な解を探し出していく手腕に長けている監督である。
 
 軽率なミスを衝かれて失点することが多かったチームに、どのように“基準”を設けるのか。その辺りのバランスをしっかりととることができれば、目標とするチャンピオンズ・リーグ出場権を確保することができるはずだ。
◇シュツットガルト
 
 ドイツ代表FWのマリオ・ゴメスをヴォルフスブルクから復帰させた意味は大きい。
 
 前線でボールを収められ、ポストワークも巧み。ペナルティーエリア内での存在感は、今なお健在だ。
 
 ロシア・ワールドカップ出場のために猛アピールが求められるという状況も、前半戦でわずか15ゴールと、得点力不足に苦しんでいたシュツットガルトにとっては好材料だろう。ゴールに飢えたストライカーが、若い攻撃陣を解放してくれることが期待されている。
 
 これまで、浅野琢磨、チャドラック・オコロ、アナスタシア・ドニス、カルロス・マネと、小回りが利き、スピードを武器とする選手のなかでの最適な組み合わせが探られてきたが、どれも不発に終わった。
 
 そこへゴメスが加入したことで、一気にそれぞれの役割が、より分かりやすく確立された。スペイン合宿では、浅野琢磨がセカンドストライカーとして、ドニスとオコロがサイドプレーヤーとして起用されている。
 
 5バックでの徹底的な守備固めから脱却するとともに、オフェンシブなサッカーで残留争いからも抜け出したいところだ。
 
◇ビデオ判定
 
 大きな期待と、不安、そして好奇心を人々から掻き立てながら導入されたビデオ判定システムをめぐる問題は、前半戦のブンデスリーガの大きなテーマのひとつとなった。
 
 従来であれば気付けなかった、ゴールに関わるようなプレーをより厳正に判断できるようになったという点は評価される。だが、新しいやり方を取り入れる時は、必ず問題が起きるものだ。今回でいえば、どの状況の、どんな局面に対してビデオ判定が介入すべきかの線引きが、あまりにも曖昧だった。