モーニング娘。らハロプロ所属6グループ、2018年の展望は? 前年の足跡を振り返りつつ検証

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 2018年、ハロー!プロジェクトはいよいよ20周年の記念すべき一年を迎えた。そこで、本稿では各所属グループの2017年の足跡を振り返りつつ、2018年の活動に関する展望や期待を見ていこう。

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■モーニング娘。’18

 年が明け、名義が変わったモーニング娘。’18は、昨年6月森戸知沙希がカントリー・ガールズとの兼任という形で14期メンバーとして加入し、12月に6年間在籍した10期メンバーの工藤遥が女優を目指すためにグループを卒業。13人体制でのスタートとなる。

 モーニング娘。は昨年9月にハロプロ全体に先駆けて20周年を迎えており、11月には初期メンバーと共にインディーズデビューシングルのカバー「愛の種(20th Anniversary Ver.)」を発表した。また、12月に約3年ぶりにリリースした15枚目のオリジナルアルバム『 Thank you, too』は、オリコン週間ランキング初登場4位を獲得。モーニング娘。のアルバムがオリコンチャートのトップ5にランクインするのは、2003年の5作目『No.5』以来、実に13年8カ月振りとなった。

 また、年末に出演した音楽特番でも、『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2017』(日本テレビ系)でSexy Zoneと、『2017 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)で“ひふみん”こと加藤一二三とコラボしてパフォーマンスするなど、話題に事欠かない活躍を見せていたのも記憶に新しい。

 2018年は、2月7日にモーニング娘。20th名義で、現役メンバーとOGメンバーが集結した誕生20周年を記念するミニアルバム『二十歳のモーニング娘。』のリリースが控えている。今年は、これまで以上に20年間の歴史と伝統を意識した活動内容が増えていくだろう。

■アンジュルム ℃-uteの解散に合わせて、ハロー!プロジェクト全体のリーダーの座を矢島舞美から受け継いだ和田彩花率いるアンジュルムは、現在10人で活動中。昨年夏、カントリー・ガールズとの兼任となる船木結と、ハロプロ研修生から昇格した川村文乃が加入し、1月からパニック障害で活動休止していた相川茉穂が12月に卒業を正式発表して、現体制となった。

 昨年は、夏に日本最大級のロックフェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017』に初出演を果たし、年末にも同じくロッキング・オンが主催する『COUNTDOWN JAPAN 17/18』へと出演。スマイレージ時代から他グループが複数出演する対外試合に定評のあったグループだが、ステージ映えする楽曲とパフォーマンス力でロックリスナーにも大いに受け入れられ、ファン層を着実に拡大しつつある。

 今年アンジュルムに期待されるのは、何と言っても念願の海外公演だろう。モーニング娘。、Berryz工房、℃-uteといった先輩グループが毎年行い、昨年は後輩グループのJuice=Juiceがツアーを回っていた海外での公演だが、アンジュルムはいまだ未経験。人気・実力両方で実績は十分のため、ライブを楽しみにしている海外のファンも多く、メンバーも心待ちにしているはずだ。

■Juice=Juice カントリー・ガールズの梁川奈々美とハロプロ研修生だった段原瑠々が新メンバーとして加入し7人で活動しているJuice=Juiceは、前述した通り、昨年9月から10月にメキシコ、イギリス、フランス、ドイツ、マレーシア、インドネシア、台湾を回る長期のワールドツアーを開催。12月にはペルー、チリ、ブラジルの3カ国で追加の海外公演を行った。

 国内においても、昨年11月に二度目となる単独武道館公演を成功させ、今年春にはライブハウスツアーとホールツアーを予定。活動は順調そのものだと言えるだろう。パフォーマンス面では過去最高とも言える充実した状況にあるため、今は一刻も早く次のシングルやアルバムといった音源の発表を待ちたい。

■カントリー・ガールズ カントリー・ガールズは、昨年6月にプレイングマネージャーを務めた嗣永桃子が卒業し、森戸知沙希がモーニング娘。に、船木結がアンジュルムに、梁川奈々美がJuice=Juiceにそれぞれ加入。5人のメンバーのうち、3人が他グループと兼任という形になったことで、カントリー・ガールズとしての活動は制限されているものの、各メンバーが嗣永桃子から教わった“ももちイズム”を継承し、他グループの活動やコンサートの現場で新しい風を吹かせている。

 また、カントリー・ガールズとしては、8月に元アンジュルムの福田花音が作詞を担当した「小生意気ガール」を、12月にヒャダインこと前山田健一が作詞作曲した「書いては消しての“I Love You”」を配信限定でリリース。このシングル曲2曲ともに、彼女たちのガーリーな側面を強調した爽やかな楽曲であり、クール路線の楽曲が増加傾向にあるハロー!プロジェクトの中では他に替えのきかない、王道アイドル的な個性を確立していると言っていいだろう。メンバーそれぞれの人気もさることながら、この5人が集まったグループとしての総体に魅力を感じているファンも少なくない。今は5人が共に活動する姿が少しでも多く増えることを願うばかりだ。

■こぶしファクトリー ハロプロ内では、2017年に最も苦難続きだったのがこぶしファクトリーだ。2015年の結成から8名のメンバーで活動し、同年末には『第57回日本レコード大賞』最優秀新人賞を受賞。昨年は7月に初主演映画の『映画版 JKニンジャガールズ』が公開されたものの、時を前後して藤井梨央、小川麗奈の二名が脱退・卒業。12月には田口夏実も事務所との専属専属マネージメント契約を終了し、一年間で3人のメンバーがグループを抜けることになった。

 現在は5人体制となったこぶしファクトリーだが、今後グループ単独のリリースやコンサートの予定は未定となっている。ただ、当初はオーディション落選者で結成されたモーニング娘。にしろ、メンバーの脱退・卒業を経ながら時間をかけてトップアイドルにまで上り詰めた℃-uteにしろ、ハロー!プロジェクトには苦難を経たグループが返り咲いてきた歴史と伝統もある。こぶしファクトリーの5人も、2018年からの再出発で先輩グループのように見事な返り咲きを見せて欲しい。

■つばきファクトリー ハロプロ内では末っ子グループにあたるつばきファクトリーは、今もっとも乗りに乗っているグループと言える。2015年の結成から下積みを重ね、2016年には3人の新メンバーを加えて9人体制に。昨年2月にシングル『初恋サンライズ / Just Try! / うるわしのカメリア』でメジャーデビューを果たし、7月にも2ndシングル『就活センセーション / 笑って / ハナモヨウ』をリリースした。

 中でもデビュー曲の「初恋サンライズ」はハロプロファンの間で高い人気を誇り、サビ前に会場全体でジャンプする通称“サンライズジャンプ”は、今ハロプロのコンサートで最も会場が沸く瞬間となっている。

 また、昨年末には、『第50回日本有線大賞』新人賞と、『第59回日本レコード大賞』最優秀新人賞を受賞。レコード大賞の授賞式では、総合司会を務めたTBSアナウンサーの安住紳一郎が同郷・北海道出身のメンバー、谷本安美の涙につられてもらい泣きする一幕もあり、話題となった。

 W受賞の勢いに乗るように、つばきファクトリーは2月21日に3rdシングル『低温火傷 / 春恋歌 / I Need You 〜夜空の観覧車〜』のリリースが決まっている。2018年は、つばきファクトリーにとって更なる飛躍の年となりそうだ。

 上記の6グループの他にも、注目すべき動向は多い。昨年は、カントリー・ガールズのメンバーとして2016年4月まで活動しながら、喘息のため卒業した稲場愛香が地元の札幌を拠点として、一年半ぶりに活動を再開。ハロプロ研修生北海道のリーダー的役割を務めつつ、個人としても活動し、今年の冬ハロコン(毎年恒例の冬のハロー!プロジェクトコンサート)では道外でのパフォーマンスを久しぶりに披露したことで、ファンを歓喜させた。また研修生周辺の動きとしては、昨年6月の新体制への移行に伴い、一岡伶奈がリーダーに就任することが発表された新グループの情報も待たれる。

 各グループが新体制となり、20周年アニバーサリーイヤーへと突入したハロー!プロジェクト。アイドル界随一の歴史と伝統を受け継ぎながら、それぞれのグループ・メンバーが充実した活動を行い、21年目に向けて歩んでいってほしい。(青山晃大)