CA仲間で、セクハラ上司をハメた“色じかけ作戦”…これは使える!?

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「セクハラマネージャーを、CA仲間5人でやっつけたことがあります」 

 昨今、問題になっているセクハラですが、自らの撃退武勇伝についてそう語るのは、大手航空会社のCAの加賀美百合さん(仮名・35歳)。セクハラ被害と、それを撃破した経験を詳しく聞いてみました。

◆先輩CAたちが「あいつを潰そう!」

 きっかけは、5年前にストレスが原因でアレルギー性皮膚炎になったため、路線が少ない子会社に出向したときのことです。

 本社より激務ではない子会社でゆっくり仕事をするつもりが、セクハラマネージャーに遭遇。早く本社に戻りたいと焦っている時に、先輩CAたちから「あいつを潰そう!」というプランをもちかけられ、遂に成功したそうです。

「本社で出世コースから外れた50代のマネージャーが、私に『胸が大きい』とタッチしました。しかも若いタイ人のCAのお尻を平気で触ったりと、ボディタッチも日常茶飯事。出産後に復帰した先輩CAには『お前、よくそんなんで結婚できたよな』とか『お前、子供を産めたのか』と、暴言を吐きまくっていました。

 また、怒り出すと、周辺の女性たちを『デブ』『ブス』と連呼するのです。子会社に出向すると2〜3年勤務が通常ですが、私はすぐに戻りたくなりました。ほかの女性たちも不愉快な環境で我慢していました」

◆CA仲間とセクハラ上司が一緒にバーへ

 ムカつくマネージャーにやられっぱなしではいられないと、冒頭の言葉のとおりCA仲間の5人が立ち上がったそうです。

「その年の夏に、関西にフライトすると、4人の先輩CAと一緒にバーに飲みに行きました。先輩の誰かが『あいつは酒癖が悪いから、それを利用して潰そう』と提案。すると一同が『やろう!』と盛り上がりました」

 ではどんな方法でマネージャーをはめたのでしょうか。

「まずバーのハッピーアワーでセクハラマネージャーを5人で囲んで酒を飲ませました。酔いが回ったマネージャーが自慢話をしだすと、全員で『すご〜い』と持ち上げてから、マネージャーの部屋で飲み直しを提案したんです。

『全員浴衣着用ね』というと、マネージャーのテンションがあがり、浴衣姿の私たちを嬉しそうに部屋に招くと、私たちは浴衣を少しはだけて、肩などを見せます。そしてカメラを持ったCAが写真をばしゃばしゃと撮影。

 マネージャーがCAにしながれかかると、ばしゃ、私の胸にタッチすると、ばしゃ。おじさんがセクハラしているようなやばい写真を次々に撮ると、マネージャーがついに酔いつぶれてしまい、私たちはさっさと退室しました。
 後日、その写真をマネージャーに送ると、態度ががらりと変わりましたね」

◆セクシー攻勢後、セクハラマネージャーは態度を改めた

 その大手航空会社はセクハラに厳しい会社だそうです。いかがわしい行為のように見える写真を上司が見てしまうと、退職に追い込まれるかしれないため、マネージャーは態度を改めざるを得なくなったそうです。

「マネージャーを酔い潰してから写真を撮った私たち5人の、その年のマネージャー評価は『優』。しかも私は翌年本社に戻され、他の4人も別の部署に配属されました。そしてついにマネージャーはそれ以降、セクハラをピタリとやめました」

 セクハラをストップさせるには、やり過ぎと言われようとも、みんなで力を合わせて立ち向かうことも大事なのでしょう。「嫌な人の弱みを握って、嫌なところを封じ込めることもありだと思います」と、加賀さんは語ります。

 ここまでやっていいの?と思っても「目には目を」ということも、ときには必要なのでしょうね。

―私達の身近な「セクハラ」 vol.10―

<TEXT/夏目かをる イラスト/鈴木詩子>

【夏目かをる】
コラムニスト、小説家、ルポライター。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆〜恋、のような気分で♪」更新中