大相撲の元幕内・若ノ城が12日、TBS系「爆報!THEフライデー」に出演。現役引退後、母親から腎臓移植を受けた壮絶人生を告白した。

 18歳で間垣部屋に入門。角界では珍しい沖縄出身ということもあり、地元を中心に大きな注目を集めた。192センチ、165キロの恵まれた体格を生かし、97年にはライバルと呼ばれた千代大海とともに幕内昇進。一時は「横綱候補」とまで騒がれたが、三役を目指した98年の春場所で5勝10敗と負け越し。ここから、人生が暗転した。

 「沖縄で応援してくれるみんなのために勝たなきゃ」という思いがプレッシャーに変わり、成績は下降。04年に31歳で引退し、相撲界から姿を消した。

 引退後はサラリーマンに転職したが、33歳の時に体を激痛が襲い、医師から告げられた病名は「腎不全」。5年生存率は60%だったという。絶体絶命の境地となったが、母・恵子さんがドナーとなり、リスクの大きい腎臓移植に踏み切った。

 「ありがとうとも言えなかったし、ごめんねとも言えなかった。何も言えなかった」と当時を振り返った若ノ城。過酷な日々を乗り越え、腎臓移植から11年が経過。現在は介護士として働いていることを明かした。母・恵子さんも後遺症なく沖縄で生活。笑顔が戻った若ノ城は「沖縄のために恩返しがしたい」と、未来を見据えていた。