活版印刷とは何か?

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毎号、遊べる楽しいふろくが付いてくることで知られる学研の『大人の科学マガジン』シリーズにおける『小さな活版印刷機』が話題となっています。しかし、活版印刷といっても今の若い人にはなじみがないものではないでしょうか。

活版印刷とは何か?

現在は、印刷はほとんどがデータによって管理されています。データで入稿されたものから、製版用のフィルムを作成して印刷にかけています。しかし、かつては活字が用いられていました。活字は、文字が記された金属製の小さなはんこのようなものです。これを枠組みに並べてページを作り上げていたのです。日本語の表記は、ひらがな、漢字、カタカナの組み合わせになります。さらにはアルファベットや無数の記号なども存在します。活版印刷はそれらの文字を拾い上げ、版を作っているのです。最初のうちは完全に人力で行われていました。しかし、一文字ずつ手作業で組んでいると膨大な時間がかかってしまうため、専門用語やよく使われる人名ごとに活字がまとめられることもありました。

その時代を再現?

『小さな活版印刷機』は、一文字ずつ文字を入力していたかつての活版印刷の時代を再現しているといえます。一度の製版の時点で文字がそろっていなければいけませんから「たけやぶやけた」といった文字を打つ場合には「た」の活字は2つ「や」は2つ「け」も2つの活字が必要になります。追加で活字販売も行われるそうですから、そこでかつての印刷に関わっていた人たちの苦労をちょっとうかがい知るといったことも可能かもしれません。いまはほとんど見られなくなった活版印刷ですが、原理はごく単純なものです。それであるがゆえにこうして科学マガジンのふろくとして成り立つともいえるでしょう。みなさんも印刷技術の一端に触れてみてはいかがでしょうか。