U-21日本代表MF高木彰人(G大阪)

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 与えられた時間は10分だった。10日のAFC U-23選手権の初戦パレスチナ戦で後半35分からピッチに送り込まれたU-21日本代表MF高木彰人(G大阪)だったが、13日に行われる第2戦タイ戦の前日練習では主力組でプレーを続け、第2戦では先発出場が濃厚だ。

 3-4-2-1の右シャドーの位置に入った高木は、「そんなに得意なポジションではない」と苦笑しながらも、「サイドに張っているよりもゴールに近いから、自分の良さは出せるかなと思う」と前向きに、与えられたポジションでの役割をこなそうとしている。

 特に1トップに入ったFW田川亨介(鳥栖)、左シャドーのMF岩崎悠人(京都)との連係は攻撃の生命線となるだけに、「1トップにボールが入った際に早くシャドーがサポートに行かないと孤立してしまう。良い距離感、良い関係性を持てなければ良い攻撃はできない」と意識してプレー。森保一監督から出される細かい指示を懸命に理解し、「タイ戦でそれを少しでも出し、良い結果につながればいい」と力強く語った。

 パレスチナ戦の気温は1度だったが、半袖でプレー。途中出場する際には震えているようにも見えたが、「チームでも半袖でやっているので、半袖にしようかなと。プレーしているときは大丈夫でした」とプレーを続けた。試合終了のホイッスルが吹かれ、動きが止まると、さすがに「さぶーって思った」ようだが、タイ戦も「半袖でやる予定です」とニヤリ。

 同試合の後半43分には、FW田川亨介(鳥栖)のラストパスからシュートチャンスを迎えたものの、ネットを揺らすことはできず。「もったいなかったですね。試合に出たらシュート1本は打とうと思っていたので、そこは良かったけど…。次はしっかり結果につなげられればいい」。高木には苦い思い出がある。昨年5月30日に行われたU-20W杯決勝トーナメント1回戦ベネズエラ戦。後半12分にMF堂安律のスルーパスから決定機を迎えたが、右足から放ったシュートは相手GKに弾き出され、チームは延長戦の末に0-1で敗れて大会から姿を消した。

 あれから約7か月半、当時を思い出し、「あと一歩がね、なかなか」と悔しさを滲ませつつも、「次は本当に決め切れるように頑張りたい」と視線を上げる。チャンスには顔を出している。あとは決め切るだけだ。「まずはチームが勝たないと試合もできなくなるので、チームの勝利を意識しつつ、自分の良さも出していきたい」と意気込んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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