バッテリーの劣化した旧型iPhoneの性能を意図的に落としていたことが発覚して謝罪&バッテリー交換費用の値引き対応に追い込まれたAppleですが、iPhone 6 Plusなどの一部の端末でバッテリー在庫が底をつき始め、数カ月の遅延が発生していることが明らかになっています。

Apple Delays iPhone 6 Plus Battery Replacements Until March-April Due to Limited Supply - Mac Rumors

https://www.macrumors.com/2018/01/11/iphone-6-plus-battery-replacements-delay/

Apple Storeや正規サービスプロバイダーに配布された内部文書に、「iPhone 6 Plusの交換用バッテリーが不足しており、2018年3月下旬から4月上旬まで交換対応ができない」という情報が記載されていることをMac Rumorsが確認しました。内部文書では、iPhone 6とiPhone 6s Plusの待機期間は「約2週間」、それ以外のiPhone 6s、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SEは「遅延なし」になっているとMac Rumorsは明かしています。

この内部文書はアメリカ国内向けのものですが、Mac RumorsはニューヨークやノースカロライナのApple Storeで、iPhone 6 Plusのバッテリーを交換できるようになるのは2018年3月下旬から4月上旬と回答されたという情報を読者から得ており、リークした内部文書通りの対応が行われていることが確認できたそうです。



Appleによるバッテリー交換プログラムの値下げ対応は全世界で行われていますが、日本では対象のiPhoneを持つユーザーは故障や不具合の有無を問わず、税別3200円でバッテリーの交換を受けられます。なお、値引き価格での交換は基本的に1回限りになっています。



バッテリー交換の値引き対応が始まったせいで、多くの旧型iPhoneユーザーからの申し込みが殺到して一部のiPhoneではバッテリー在庫が切れたため対応できない状態にあるようですが、交換プログラムの値下げは2018年12月まで継続されるので、バッテリー交換をすぐに行う必要がないユーザーは、バッテリー在庫が回復するまで待つほうが良さそうです。ただし、記事作成時点ではバッテリー在庫が回復し、交換対応がスムーズになる時期は明確にはなっていません。

なお、Apple Store以外のAppleが認定する正規サービスプロバイダーでも値下げされた価格での交換対応を受けることは可能です。正規サービスプロバイダーはバッテリー交換費用を自由に設定できますが、ユーザーが請求される費用は値下げされた価格で、サービスプロバイダーに対してもAppleが定めた値下げ価格を上回る分についてはAppleから補償がされます。バッテリーを交換する緊急の必要性があるユーザーは、サービスプロバイダーを利用するのも手かもしれません。

正規サービスプロバイダーは以下のページから、検索可能です。

Apple - サポート - 製品の選択

https://getsupport.apple.com/



「iPhone」→「バッテリー、電源、および充電」→「バッテリー交換」→「持ち込み修理」の順に進めばOKです。