「常識」が会社の進化を邪魔する

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インターネットもなかった昭和の時代とは違い、状況は凄まじい勢いで変化を続けています。1年前まで常識だったことがもう通用しなかったり、センスが古いとされることも珍しくありません。ずっと続けていたからと言って、一つの習慣にとらわればかりいると、進化の足を引っ張ることになりかねません。

「無意識」が危険から救う

会社経営を考える時、「常識」や「習慣」を用いることはよくあります。「昨年と比較して売上高が伸びて、原価と経費が減っている。今年の決算はまずまずかな?」と「無意識」に比較してしまう前年主義も、「習慣」の一つです。
例えば、お天気にも恵まれ、いつもの慣れた道を車で運転するときは、歌など口ずさむほどの余裕が生まれるもの。もし、初めての道を約束の時間に間に合うよう行こうとすればその余裕はなくなりますが、それでも、運転の習慣を身に着けている以上は、無意識に操作の手が動き、危険な目に合うこともそうそうないはずです。

突然の環境変化に「習慣」は無効

しかし、運転環境が大きく「変化」した場合はどうでしょうか。突然大雨や豪雪に襲われ、タイヤのコントロールもままならず、司会も悪く、まして初めての道となれば、普段の「運転習慣」は通用しなくなります。いつもの感覚で無意識にブレーキを踏めば、スリップして前の車に追突したり、横転してしまうかもしれません。そんなとき、自分に危険を知らせるのは「潜在意識」です。潜在意識が働くことで、不用意なブレーキ操作を未然に防ぎ最悪の状況を防ぐことができるのです。

「潜在意識」を阻む「習慣」

つまり、「習慣」にとらわれすぎると、直感的に発揮される「潜在能力」を邪魔することになります。
会社を経営する上での「変化」とは、この雪の日の運転と同じです。慣れ親しんだ環境では「習慣」が無意識に働いて業務を効率的に進められます。しかし環境が変化する状況では、「習慣」はせっかく培われてきた「潜在能力」を妨げることになってしまいます。

「習慣」の新陳代謝を

変化が当たり前のこれからの時代です。会社のさらなる成長を考えるならば、使い古した「常識」や「情報」を疑いましょう。そして、変化の本質を考え抜いて、独自の原則による新しい「習慣」と仕組みを作り上げなければなりません。

参考書籍:大西肇著「『今はまだ小さな会社』が進化するための101の手がかり」(合同フォレスト刊)

「今はまだ小さな会社」が進化するための101の手がかり posted with ヨメレバ 大西 肇 合同フォレスト 2017-12-10